日本の自然歩道 ≫

東海自然歩道を歩こう!

薄紅の道
~ 『薄紅の道』 池田山麓・春 ~

東京の高尾山から大阪の箕面まで、総延長距離1,697kmを誇る長距離自然歩道。通過するのは大阪・京都・奈良・滋賀・三重・岐阜・愛知・静岡・山梨・神奈川・東京の一都二府八県。昭和49年に日本初の長距離自然歩道として整備されました。

ちなみに、大阪-東京間を国道1号で測ると550km。対し、東海自然歩道は本線1,000km以上。しかも、その道筋は起伏のあるところをわざと選んでいるどころか、標高1,000mを越える登山道も平然と利用。それでも歩き足らない人のために600km以上の支線も用意されるという、至れりつくせりぶり。まさにウォーキングコースの王様、国民の健康増進も図れようというもの……そんな国の策略にまんまと引っ掛かり、大阪から東京まで歩いてしまいました。コースを37分割して月に1~2回程度のショート・トリップ。ただ、時代を反映して公共交通機関(列車、バス)しか使わないエコ・ウォーク。一日平均30kmです。

歩いて感じたのは――

東海自然歩道を西から東へ歩くことのドラマ性。序盤の華やかな京都観光地巡り、中盤にまるで色の違う濃尾平野周縁めぐり、そこから三河の山に入っていくところは秀逸で得られるのは自然への埋没感、さらに前方に見えてくるチラリズムの富士山が期待ともどかしさを高め、標高差900mの登りを二回繰り返してようやく、しかも圧倒的な富士の姿を目にさせるという憎らしい演出、ご褒美の、富士五湖を順に訪れる平和で穏やかな道。富士に見送られ、いよいよハイカーでさえ二の足を踏む過酷な丹沢山岳縦走、汗水最後の一滴まで絞り出され、そしてゴール――起承転結、完璧だと思ったのですが、いかがでしょうか。

※モデルコースの紹介をと思っているのですが……あらかた作成中です。気長にお待ちを。

大阪府 (本線35.1km):

京都府 (本線60.3km、支線96.8km):

奈良県 (支線79.9km):

滋賀県(約92km):

三重県:

岐阜県:

愛知県 (本線186.0km、支線18.1km、自然観察路6.9km):

静岡県 (本線176.3km、支線141.7km):

山梨県 (本線115km):

神奈川県 (本線63.2km、支線64.3km):

東京都 (本線6.2km):


日本の自然歩道 ≫