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三井寺コース

- 大津の山麓をなぞるみち -

 
【公式案内】滋賀県 > 県民の方 > 環境・自然 > 自然・動植物 > 東海自然歩道の情報 > No4
【コ ー ス】崇福寺跡~百穴古墳群~南滋賀町廃寺跡~近江神宮~皇子が丘公園~法明院~園城寺(三井寺)~長等公園
【距離高度】5.5km、240m~120m
大津
左端、比叡山(848m)と琵琶湖の間に広がる大津の町。手前、球場の左が皇子が丘公園で、その奥は近江神宮の社叢。音羽山南斜面より見る

京都盆地から山1つ隔てただけの大津の町ですが、雰囲気は京都とはまた違ったものがあります。眼前に海のように広がる琵琶湖を意識してしまうせいでしょうか。

本コースは、そんな琵琶湖を間近に置いた湖西山麓の高台を舐めるように伸びます。社寺や古墳、史跡など見所も豊富。


滋賀里駅
京阪 滋賀里駅。崇福寺跡へのアクセス駅
三井寺駅
京阪 三井寺駅。三井寺へのアクセス駅

アクセスの良さは東海自然歩道屈指。コースの近くを京阪電鉄が並走しているため、どの駅からでもコースに入れます。もっとも、コース始点の崇福寺跡は滋賀里駅から15分ほど坂を上ってかなければいけません。一方、三井寺は三井寺駅から5分ほど。

また、軽装で辿れるウォーキングコースです。山装備は不要ですが1kmほどの山道区間もあります。そこを別とすれば他は、ほぼ舗装された車道。町中で細かく曲がるところもあるので、地図ないし地図アプリは必須。電波は良く届きます。現地道標は少なめ。

みどころ


金堂
金堂。国宝
紅葉
三井寺境内の紅葉

三井寺

鐘
近江八景・三井の晩鐘
菩薩
観音堂
観音堂。西国十四番札所

天台寺門宗の総本山・園城寺。三井寺というのは通称です。境内は広く、国宝や重文が多数あります。

東海自然歩道は仁王門の前を通っていますが、せっかくなので拝観料(¥600)を払って参拝に立ち寄っておきましょう。順路に沿って進めば金堂、三重塔、微妙寺、観音堂と巡って、総門の前で再び東海自然歩道と合流します。秋には紅葉のライトアップも

なお、観音堂から階段を上がって展望台からの景色をぜひ見ておきましょう。琵琶湖、大津の町そして比叡山から三井寺まで続く東海自然歩道を眺めることが出来ます。

そして、本コースは崇福寺跡~三井寺とありますが、コース起点は実は長等公園です。そちらへと進み、上栄町駅に抜けるのがオススメ。


本堂
外拝殿
時計館
時計博物館
楼門
楼門

近江神宮

目の覚めるような真っ赤な春日造りが印象的な本コースの花形。11月に訪れると、艶やかな和服の七五三詣での親御さんたちで、さらに華やかに。

――もっとも、近年はマンガ『ちはやふる』の影響もあって、競技カルタの聖地として全国的に有名になりました。実際、競技カルタの名人位戦・クイーン位戦、高校/大学選手権がとり行われ、全国から強豪が集まってきます。興味がある向きには近江勧学館にも立ち寄っておきましょう。さらに、コースから徒歩10分の位置にある近江神宮前駅も“聖地”感を醸し出します。

なお、本神社は天智天皇所縁の創建ですが、東側には天智天皇の遷都による近江大津宮(667~672年)の錦織遺跡が点在しています。遠く飛鳥時代に思いを馳せるのも良いでしょう。

また、南には皇子山遺跡もあります。こちらは古墳時代前期のもの。




百穴古墳
百穴古墳。国指定史跡・崇福寺跡に属する
崇福寺跡
北尾根の崇福寺弥勒堂(金堂)跡

崇福寺跡

天智天皇の勅命により建てられた崇福寺ですが、今は遺構として礎石が並ぶばかりです。遺構は北尾根・中尾根・南尾根に分散しているので、コースから寄り道するのにはやや時間が必要です。近くには金仙滝、志賀の大仏も。

百穴古墳は、崇福寺跡より下った滋賀里入り口にあります。40基以上の横穴式古墳が並んで壮観。埋葬品の「ミニチュア炊飯具セット」が特徴的だとか。




雪道
冬は雪道になることも
大津絵の道
「大津絵の道」と「東海自然歩道」の重複区間

大津絵の道

……という別の自然歩道の名称を借りてしまいますが、本コースの山道区間も紹介しておきます。大津市歴史博物館の裏から皇子が丘公園南端まで山の縁を辿るアップダウンのある1km強の区間。町中歩きが多い本コースですが、緑に埋もれるこの区間では息が付けます。

ただし、道は途中、細かく分岐するので注意。立ち寄り可能なのは法明院、新羅三郎墓、新羅善神堂、弘文天皇陵。



琵琶湖
琵琶湖。右手の山は阿星山(693m)と竜王山(605m)。皇子が丘公園より見る

琵琶湖

は説明不要、日本最大の湖。あまりに大きいので、全貌を見晴らすことはなかなか出来ません。滋賀県の面積の1/6を占めます。

そして近年、琵琶湖は年齢400~600万年という世界屈指の古代湖であることが分かりました。変化の激しい日本の地勢にあっては奇跡のようなもの。


コースマップ

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踏行記


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