- たおやかな富士西麓を往く -
【公式案内】 | 静岡県観光公式 > 東海自然歩道 > A 朝霧高原・長者ヶ岳エリア |
【コ ー ス】 | 田貫湖南入口バス停~長者ヶ岳登山口~小田貫湿原~陣馬の滝~麓の吊橋~根原の吊橋~県境バス停 |
【距離高度】 | 約20km、665m-1060m-965m |
高原を歩きます。
……という言葉だけで十分。三河高原のような地勢的「高原」ではなく視覚的な「高原」です。だだっぴろい平面は夏でも涼しげで、歩くのにはもってこい。
そして、東海自然歩道で最も富士山を目にすることが出来るコースです。
富士西麓は新富士・富士駅から富士山駅を繋ぐバス路線が基幹です。従って、いま国道139号からどの程度離れたところにいるかを意識しながら歩くのが賢明。
田貫湖南バス停は枝線にあるので便が少なく、白糸の滝入口バス停を起点にする検討もすべきでしょう。一方、県境バス停は国道139号上ですが、こちら側もせっかくなら本栖入口バス停まで伸ばしたいところ。
なお、シーズンによっては10分、20分のバス運行遅れは普通なので注意。
朝霧高原
は富士西麓に広がる高度600~900mの高原。富士山頂から見下ろすと「黄緑」で、実際、そのままの牧歌的な風景が広がっています。東西に毛無山塊と富士山という「壁」がありますので、高原というより窪地にいるような感覚です。
富士箱根伊豆国立公園の一角。
東海自然歩道は高原の真ん中を突っ切る……のではなく、西端、毛無山山塊の足元を辿っていくコース採りです。従って朝霧高原を手前に置いて富士山を展望できますが、山際ですので思ったより見晴らしが開けません。それでも開放感は東海自然歩道のコースの中で随一。
コース上、吊橋が2つあるのが特徴になります。また、気候によってはぬかるむ区間があり、そこには迂回路も設定されています。
陣馬の滝
は本コースでは珍しく観光客を多く目にする観光スポットです。崖面から何筋もの水が滲み出て流れ落ち、ミニ白糸の滝といった感があります。涼むのにはよいところです。
近くの遠照寺には太鼓石がありますので、立ち寄っておきましょう。春には桜が咲き連なります。
小田貫湿原
は富士箱根伊豆国立公園に指定された低層湿原。木道が渡り、幾つもの池塘が点在する湿原光景が富士西麓で見られるのは少し不思議な感じもします。富士山は若い山だと認知しているせいでしょうか。
ちなみに世間的認知も低く、知る人ぞ知るという存在かも知れません。静かに歩けます。
田貫湖
も富士箱根伊豆国立公園の指定地。ただ悲しいことに富士五湖は知っていても田貫湖は知らない人が大勢。確かに東京方面から見れば富士山の山影に入ってしまうところにありますが……。
そして、東海自然歩道にとっても要所。本線コースと静岡バイパスコースの分岐があります。
湖岸を一周できる遊歩道が整備されていてレンタルサイクルで走ることが出来ます。最奥部には富士山展望デッキがあるほか、湖畔広場には田貫湖を見下ろせる展望台への登り口があります。もちろん、正面には富士山。
[2007年5月上旬]JR井出駅から長者ヶ岳を越え、田貫湖に下りてコースイン、そのまま井之頭まで歩いてコースアウト
[2008年3月下旬]井の頭入口バス停からコースに入り、隣の本栖湖コースも歩き通し、紅葉台入口バス停でコースアウト
≪ 長者ヶ岳・思親山コース
本栖湖コース ≫