- 富士山への展望台 -
【公式案内】 | 静岡県観光公式 > 東海自然歩道 > H 浜石岳・日本平エリア |
【コ ー ス】 | 興津駅~薩埵峠~但沼分岐~浜石岳(707m)~由比駅 |
【距離高度】 | 22.2km、0m-707m-0m |
富士山を見る山として人気の浜石岳。東海自然歩道的にも「ここで富士山を見ておけ!」って感じでしょうか。
ただし、低山に駅から登るお手軽コースだと思っていると苦労します。薩埵峠から山道を10km、由比駅から林道伝いでも8kmという距離が手強いです。
本コースの起点・終点とも駅なのでアクセスには問題ないでしょう。
ただし、バイパスコースを繋げて歩こうという人は浜石岳山頂~銚子口の滝~入山親水公園の道を辿ることになります。入山親水公園の最寄りバス停は「第三分団車庫」、由比町のコミュニティバス(ゆいばす)ですが、月水金のみ運行で1日4便ですので注意。
ゆいばすには銚子口の滝入口バス停もあって、こちらは火木で1日4便。どちらも由比駅からアクセスできますが必ず事前確認を。
浜石岳
は身延山地の南端に近い山ですが、静岡南部の山々がどこの山系に属するかは結構曖昧のようです。地勢的には富士南麓の平野部と静岡平野を隔てる山塊。新幹線の車窓からも目にすることが出来ます。
山頂が広く、富士山を見る絶好の展望台であることが特色。南アルプスや駿河湾越しの伊豆半島、三保半島など、低山にしては豪勢な眺望です。
山頂近くまで伸びた林道に駐車場が点在し、気軽に登られる山ですが東海自然歩道は薩埵峠からのロングコースを指定します。一般的には但沼バス停からの周回コースなどが紹介されるようです。
立花池
は浜石岳南稜線上にある小ピーク・立花山(598m)から西に下った位置にある池。深い林に取り囲まれ、幽玄はともかく、静謐という言葉は良く当てはまるような小さな池です。
稜線の登山道から往復15分程度の寄り道となるのがハードルとなって、あまり人が訪れないのかと思います。お弁当スポットにもなりませんし……。
薩埵峠
は「さったとうげ」と読むのですが「た」がなかなかのレア漢字。
ただ、広重の東海道五十三次に描かれたことで知名度は全国区。駿河湾に面し、切り立った崖から富士山を望む構図は現代まで残ります。旧東海道歩きをしている人たちにとっては1つのクライマックス。
なお、R5年現在で薩埵峠付近は崩落で通行止め。その区間は車道迂回となっていました。事前確認を。
由比は由井正雪の生誕地と言われている――なんていうのはマイナー情報。……いや先日、由井正雪墓址をたまたま安部川・弥勒橋で見付けて由比ではなかったの?と思ったもので。
由比は山が海に落ち込む狭隘な地。水深の深い駿河湾に面し、桜えび漁で有名です。この桜えびも近年、黒潮蛇行の影響か年によって獲れたり、獲れなかったりするようですが。また、由比川沿いに入山親水公園、支流の桜野沢川に銚子口の滝があります。山の斜面には果樹園が目立ちます。