- 満願成就を目指して、濃尾平野北縁の山稜を辿る -
【公式案内】 | 岐阜県 > 東海自然歩道 > 東海自然歩道コース紹介 > 6.谷汲・巡礼と信仰のみち |
【コ ー ス】 | 横蔵バス停~横蔵寺~いこいの森~妙法ヶ岳(667m)~華厳寺~淀坂峠~岐礼~神海公民館~神海駅 |
【距離高度】 | 14.4km、170m-667m-85m |
濃尾平野は東海自然歩道の中盤。日本第三位の都市圏を大きく回り込むよう山際を辿っていきます。
そんな周回コースの中でも濃尾平野の北縁、東西に長い妙法ヶ岳の山稜を辿る区間が本コース。絶好のロケーションにありながら、林が濃すぎて見晴らしが得にくいのが難点です……。
妙法ヶ岳は標高667mの低山。従って軽いハイクコースと捉えがちですが、8Km 4~5時間というコースタイムが示すように、かなり厳しい行程です。コースの要所には揖斐警察署の注意警告板が立っていることからもそれは覗えます。従って、ハイク装備を整え、時季・天候を吟味して挑むのが本コースを踏破するためには大事になると思います。
逆にいうと、都市圏からほど近いながらも自然に埋没出来るコース、とも。ほぼ全線が山道ですし、樹木の密度が濃くて、コース上から見晴らせるような場所がほとんど無いことも埋没感を高めてくれます。これで濃尾平野への大展望があったら、と思わないでもないのですが。それと夏にはヤマビル対策必須です。夏の揖斐は暑くて歩けませんが……。
コース上には横蔵寺、華厳寺という2つの寺社があります。華厳寺は西国三十三所の満願札所で参拝客が絶えません。境内は札や折り鶴で一杯で、人の願いが集まっていることを感じられます。春には参道が桜のトンネルになり、秋は紅葉が楽しめます。
横蔵寺は山間の静かな寺で、即身仏があることでも有名。モミジの季節にはライトアップも。
本コースへのアクセスですが、養老鉄道・揖斐駅からのバスがある横蔵バス停と、樽見鉄道・神海駅がコースの起点・終点になります。コースを分割する場合は、やはり揖斐駅ないし谷汲口駅へのバスが出ている谷汲山バス停が良いでしょう。華厳寺から10分の距離です。
いこいの森が、多少、迷いやすい個所かも知れません。熊谷直美の墓あたりで幾つか道が分かれるので、道標を追うとともにコンパスも併用した方が良いかも。
淀坂峠から東へ下り、県道へぶつかったところから南、山道の正規コースは荒れているので、車道歩きの迂回路で岐礼まで進みます。