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三田洞~三田洞弘法~権現山(375m)~白山展望台~松尾池~古津峠~千鳥橋~下芥見

月野橋
月野橋
岩野田小学校
岩野田小学校

鳥羽川を西から東へ渡る。

当たったのは4車線の国道256号。このあたりは自然歩道と言うには無理がある住宅地。

岩野田小学校前を通過。その先で右折、細い道に入っていく。

せんだん
せんだんの実
石仏
石仏前の指導標
三田洞歩道橋
三田洞歩道橋

屋根付きの歩道橋が現われた。三田洞歩道橋だ。きっと、小学生の通学路なのだろう、上っていくと左右に防音壁があって外側が見えないようになっている。

……というか橋が長い! どうも、道路を2つぐらいまとめて飛び越している模様。

下り立って、さらに進む。

参道
法華寺参道
三田洞弘法バス停
三田洞弘法バス停

住宅地の路地を抜けると、また交通量のある車道。見ると、三田洞弘法バス停が立っていた。

交差点を右に曲がって歩いていくと、右に法華寺の参道が現われた。そちらに進む。


 


三田洞弘法
三田洞弘法。美濃三弘法第二番札所、とある
法華寺
法華寺、が正しい名称とか

三田洞弘法に到着、PM3:01。

遅い時間帯だけど、けっこう参詣客がいる。境内には蓮池のある庭園などもあって、少し滞留していきたいような雰囲気だ。

二連説明板
二連説明板。近くには公衆トイレもある
コース案内板
コース案内板、1370kmバージョン

でも、そうすると文字通り日が暮れてしまう。あっさりと見学しただけで、さらに東に進む。

三田洞神仏温泉の建物は工事中だったけれど、営業はしていた。利用時間AM10:00~PM4:00とある。まだ入れる……でも、そうすると文字通り日が暮れてしまう。さらに東へ。

ふれあいの森の道標
「ながら川ふれあいの森」の道標
車止めゲート
車止めゲート。右には広い駐車場
「長良川展望のみち」
「長良川展望のみち」案内

ここにも白山神社があった。なんか、このあたりは随分と白山神社が多い。それと~洞という名の集落も多い。地域の色だろう。

その先、「ながら川ふれあいの森」。自然公園らしい。車止めゲートを越えて、山あいの、だんだんと狭く、高くなっていく空間を上っていく。

道がうねるようになると、突然「東海自然歩道案内」が現われた。ここのコースが「長良川展望のみち」と名付けられている。道標の指し示す先は――山道。斜面をジグザグに登っていく道だ。


 


登山道
登山道
階段
階段が多い。松が並び立つ
三田洞団地
三田洞団地?
松
松。紅葉? 枯れかけ?

急激に高度を上げる。おかげで、再び西日が届くようになってきた。加えて、道脇のシダや立ち並ぶ松で雰囲気が凄く良い。今日初めて、自然歩道らしい山道だ。

――と、最初こそテンションが上がったものの、階段の多さに次第に足が上がらなくなってくる。見通しが良いのが災いして、前方に果てるともない階段が丸見え。

地べたに座り込んで飲み物で喉を潤す。見通しが良いので、眺望も良い。さすが。

階段
さらに階段が続く
権現山山頂
標高375mの権現山山頂。展望は無し

やがて辺りの木々も濃くなる。もっとも、傾斜は緩くなって、一息。

と、ピークに到着した。標高375mの権現山と書いてある。今日の最高到達点はここ。

ちなみに、道標には百々ヶ峰が示されていて、尾根伝いで歩いていけるらしい。ただ、今日は止めておく。気になる山名ではあるけれど。


 


稜線
西日を受ける稜線道を下る
合流
山上の車道に合流。ここは……
白山展望台
白山展望台。標高は250m程度

下る。冬の日没は早い、もうすぐ本当に日が暮れてしまう。急ぎ足。

ほどなく、車道に合流した。広場状になっていて、ベンチもある。白山展望台だ。PM3:56。

――北方の眺望は見事! 雪を被ったアルプスの稜線が一望だ。ひときわ存在感があるのが木曽御嶽山。山体が大きすぎて、上の方は雲を被っている。

その右手には、中央アルプスの白銀の稜線が綺麗に連なる。木曽駒ヶ岳から空木岳への中央アルプス屈指の縦走路――あそこを死にそうになりながら歩いたのは何時のことだったろうか?

今は、ひょいと指でなぞれる。

空木岳・南駒ヶ岳
中央アルプスの空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺・越百山
木曽駒ヶ岳
中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳から、宝剣岳・三沢岳、さらには桧尾岳・熊沢岳

 


御嶽山と小秀山
雲を被った木曽御嶽山と小秀山。御嶽山は標高3,063mの高峰。にしても……鉄塔が多い
長良川
長良川。白山連峰の大日ヶ岳を源流に、伊勢湾までの166kmを旅する

「白山展望地」説明板も立っている。

――ただ、先のコース案内板もそうなのだけど、当たり前のように「白山が見える」と書いてある。でも、計算上、白山は山並に隠れて見えないはずだ。標高がちょっと足りない。

とは言っても“白山連峰”の南端に近い山・大日ヶ岳は見える。白山展望台の名は、ちょっとオマケ付きで、と言ったところか。


 


荻の滝自然公園
荻の滝自然公園に下る
岩舟渓谷
岩舟渓谷。岐阜の名水50選
岩峰
残照に浮かび上がる岩峰
荻の滝
荻の滝
松尾池
松尾池
カモたち
カモが遊ぶ

白山展望台の南側の下り口から、急下降の下り。――展望台で少し長い時間、風に当たっていたせいで身体が冷え込んでいる。

いったん車道に出るも、階段を下っていくと公園の趣き。荻の滝自然公園だ。人の姿も見られる。

荻の滝を後にし、松尾池公衆トイレを過ぎると、すぐに松尾池。コースはその手前で引き戻るように曲がっていくけれど……ココを見逃す手は無い。


 


岩舟荘
岩舟荘。食事処らしい
合掌造
松尾池と合掌造りの建物の組み合わせは絵になる
小屋
藁葺き小屋
舟
岩舟荘だけに……舟?

松尾池を一周する道もあるようだ。今の季節では池の周りの木々の葉が落ちているけれど、新緑か紅葉の時期は素晴らしいだろう。その時期にぜひ再訪したいものだと思う。

道を戻って、長良川展望台へ向かう山道に入り込む。

千鳥山登山道
長良川展望台へ向かう道
岩稜の道
見晴らし抜群の岩稜の道

最初こそ幅広の歩きやすい道だったものの、すぐに急勾配の登山道になる。白山展望台から松尾池までいったん大きく下ってしまったため、登り返すのは精神的に辛い。しかも、日没と競争しながらなので、なおさら。

ぜいぜいと息を吐きながら登っていく。――だいぶ高度を取り戻してきた。と、同時に展望も開けた。本当に、大展望コースだ……。


 


夕日色の長良川
夕日色の長良川
金華山
金華山と美濃の夕空
岐阜城
その金華山の山頂に建つ岐阜城。鳥がまとわり付いている

 


権現山
百々ヶ峰を見返す。中央は417mピーク
名古屋市街
名古屋市街を遠望。左上にツインタワー

まだ5時前だけど、日は落ちてしまったらしい。でも、空はまだ夕焼けていて、それをバックにした長良川と金華山のシルエットが美しい。今日のグランド・フィナーレとしては申し分ない光景だ。

日没後の登山道
日没後の登山道
金華山と長良川
長良川展望台より西方。金華山と長良川

さあ、日没後の暗い山道を伝って下山しなければならない。もちろん、ヘッドランプは持ってきているけど……。

と、ベンチが現われた。柵で囲ってある。

長良川と千鳥橋
長良川展望台より東方。長良川に千鳥橋が架かる

ここが長良川展望台だろうか。確かに、まさに眼下に長良川が見える。「長良川」説明板もある。

もう気分は下山モードだったのに、またもや時間を潰してしまう。――本当に、眺めているだけでも時間が経ってしまう。街には明かりが灯り始める。


 


下山道
下山道
長良川展望台
長良川展望台

とは言え、“寒さ”が耐えがたくなってきた。背後に気を残しつつも、下山道に入る。

……もう薄暗いどころでは無い。道脇の木々が濃く、空のほんのり残る光も届かない。ほとんど夜道だ。足許に注意しながら下って行く。

やがて林道に出た。

長良川右岸有料道路
長良川右岸有料道路の手前の道
古津集落入口
古津集落の入口

さらに街灯のある車道に出た。右折。

途中、集落入口らしきところに出たけれど、道標は直進を指している。直進する……と長良川沿いの県道に出てしまった。この暗さで左に曲がる道を見逃したらしい……。

引き戻って、途中で曲がり、古津集落に入る。

県道94号
県道94号。長良川右岸の道
古津のブドウ畑
古津のブドウ畑

ブドウ畑の道を進んでいく。闇の中、なんとか道標を捉え右折。再び県道に出る。

もうここからは県道歩きみたいだ。夕方で車の往来は至極多い。気を付けながら道の端を歩いていく。

千鳥橋
千鳥橋
県道94号を見下ろす
千鳥橋より、県道94号を見下ろす

上空に千鳥橋。のしかかるようなそこに階段で上る。時刻を確認――PM5:43。

そして、ついに長良川を渡る。


 


闇
河岸遊歩道より、闇の中の長良川
ライトアップ
長良川、金華山とライトアップされる岐阜城。千鳥橋より

金華山の山頂に建つ岐阜城がライトアップされ、闇夜の灯台のように輝いている。金華山もこれで見納めか。

橋を渡り切ると道標は鋭角に右折を示していた。長良川左岸の遊歩道に下り立つ。もう、真っ暗。さすがに、ヘッドランプで道を照らしながら歩いていく。それにもう、かなり寒い。

途中で右折して、長良川からも離れる。

闇の道標1
一度、見逃した道標
闇の道標2
清水山に突き当たったところの道標

県道を潜って車道を真っ直ぐ進み……迷った。道標が見当たらない。

ライトでよく周囲を照らしながら戻る。道標発見、やはり行き過ぎていた。「なに探されてますか?」と、闇の中、声がかかった。ちょっとびっくりする。散歩中のおじさんらしい。暗くて、顔は分からないけれど。

道を探していたことを伝え、別れる。

伊波乃神社
伊波乃神社
芥見の住宅地
芥見の住宅地で行き当たる。ここを左折

清水山方向へ北上、道標を捉え左折……と、右の道から誰が歩いて来た。なんと、先ほど会ったおじさんだ。家がこの先とのこと。

同じ道なので話をしながら一緒に歩く。「へえ、大阪から歩いているんですか。前はここにも列車が通っていたんですけどねえ……」。

別れて少し行くとカーブミラーの突き当たり。PM6:17。

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下芥見-(岐阜バス)-岐阜駅…

自販機のY字路
自販機のY字路。ここを曲がってしまった
下芥見バス停
下芥見バス停と東海自然歩道の歩道橋

左折。国道へは真っ直ぐ出れないので北へ向かって少し歩く。自販機のあるY字路で曲がる。……どうも、また間違えたらしい。国道に出るには出たけど、目印の歩道橋が見当たらない。もっと北にそれは見えた。

国道を歩く。すぐに下芥見バス停。バスの時刻を見ると……もうすぐやって来る。歩き直すのは止めてバスを待つことにする。

名鉄岐阜駅
名鉄岐阜駅
JR岐阜駅
JR岐阜駅

だって、寒いんだもの! さっさと暖房の効いたバスの中に逃げ込みたい……。

バスがやって来た。乗り込むと、岐阜駅に向かって走り出した。

――今日の道は前半こそ地味で退屈だったけれど、後半は素晴らしかった。これだから、なかなか東海自然歩道歩きは止められない、なんて。そんな感想。

 

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