- ダイトレの起点から花の百名山を跨ぎ越える -
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【コ ー ス】近鉄関屋駅~香芝総合公園~屯鶴峯~穴虫峠~二上山~近鉄二上山駅
【距離高度】13.4km、75m-430m-100m
【踏 行 日】2006年9月中旬、2009年5月上旬
屯鶴峯は、凝灰岩の白い岩の織り成す奇景がウリ。ダイトレ起点標のある屯鶴峯入口から上っていくと、すぐに白亜の世界へと景色が一変します。想像力豊かな人なら、ちょっとした異次元感覚を得られるかも知れません。
――ですが、この山は標高がたった154mしかありません。本コースは普通のハイクコースですが、それは主に標高517mの二上山へ向けて歩く後半部を指します。屯鶴峯は寄り道。実際、この山を訪れる人は、傍の駐車場から来る家族連れが目立っています。
なお、関屋駅~屯鶴峯間は通行止め。香芝総合公園を下りて国道165号横断が本来のコースですが、無理なので、晴実台の住宅地を突き抜け右折、国道に当たったらさらに国道165号を歩いて迂回します(迂回路案内図)。ただし、歩行スペースの無い上、緩い峠道で見通しが悪く、さらに車が結構なスピードでひっきりなしに通ります。注意が必要です。
安全を取るなら、本コースは近鉄二上山駅からの周回にしてしまうのが良いかと思います。
ダイトレに入ってしまうと登山道を気分良く歩けます。なんと言っても自然林が多いのが良いです。二上山の鞍部・馬の背まで上り詰めた後、奈良県側に下りていきますが、その前に二上山雌岳山頂には立ち寄っておきましょう。高度差50m弱ですので、一息です。
雌岳からの見晴らしを堪能したら、馬の背まで戻って奈良県側に下ります。
関屋駅【A】の南口から出たら、線路の南側の住宅地を道なりに進みます。
大阪樟蔭女子大学入口を過ぎると、道は左に大きくカーブし、南に向かって進むようになります。緑が多くなってきますが、近畿自然歩道の指導標はこのあたりで消失。
小さな溜池を見ながら坂を上っていきます。ほどなく上り切り、キレイな住宅分譲地が見えてきます。
右に「香芝市総合プール」の案内があります。そちらの道を進み、香芝総合公園【B】に立ち寄っておくのも良いでしょう。
住宅分譲地を突っ切って、突き当りを右、坂を下っていきます。国道165号に当たりますので【C】、指示に従って左折、車に気をつけながら国道を歩きます。
田尻峠を越え、穴虫交差点【D】に到達したところで右に転回。
近鉄線と併走する府道703号(大坂道)を西に向かって進みます。右に西ノ池を見て、公衆トイレのある駐車場を過ぎると、屯鶴峯入口【E】があります。
屯鶴峯【F】に立ち寄っておきましょう。ただし、深入りは危険です。
府道に戻り、さらに西へ進むと穴虫峠【G】、ここで大阪府に入ります。果樹園を見ながら緩やかに車道を下ると、左手にダイトレ入口【H】。
ダイトレを南に進みます。雑木林の中、丸木階段を登って一気に高度を上げていきます。
尾根の上に出て一息。見晴らしが得られる箇所も現われるようになります。右前方には二上山の優美な姿。
さすがにハイカーの姿は多く見られます。道の捗りのメドとなるのは鉄塔。最初の鉄塔場【I】は見晴らしが良いです。
鉄塔の2つ目、緑色の鉄塔【J】を過ぎると、後は上り一辺倒。周囲は自然林。
やがて二上山の巻き道と合流、人の姿も一気に増えます。前方には展望台も現れます。
その手前を左折、巻いていくと馬ノ背【K】に到着。ここからは雄岳【L】・雌岳【M】どちらにも登れます。ただし、雄岳山頂では美化協力金を徴収されるので注意です。
馬の背から奈良側、岩屋道を下ります。こちらも階段は多いですが、沢と自然林の雰囲気の良い道。
祐泉寺【N】を過ぎると車道になります。大竜寺、大池、傘堂【O】を見てさらに下り、石光寺の手前【P】で當麻の里コースと合流。
ここから二上山駅【S】までは『二上山をこえるみち』コースとの重複区間です。山裾を巻きながら二上山駅へ向かいます。