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葛城山ろく古代人の祈りが聞こえるみち

   - 葛城山山麓、上がったり下がったりを繰り返しながら彷徨い歩く -

 

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【コ ー ス】兵家バス停~弥宮の丘公園~二塚古墳~置恩寺~葛城山麓公園~笛吹神社~猿目橋バス停

【距離高度】9.2km、170m-450m-170m

【踏 行 日】2009年5月中旬、下旬

弥宮池
弥宮池は防災用の溜池。周囲は弥宮の丘公園として整備されている
寺口の棚田
寺口の棚田・夕照
屋敷山公園
屋敷山公園。園内に屋敷山古墳がある
葛城山麓公園
葛城山麓公園。園内に寺口忍海古墳群がある
砲台
笛吹神社のロシア製砲台 (Toy-Photo)
奈良盆地
梅室盆地付近より奈良盆地を見下ろす

大阪・奈良府県境にある大和葛城山の東麓を辿ります。

全線、山麓の車道歩きなのでハイク装備は不要。ただ、山裾を真っ直ぐ辿る素直なコース、でもありません。上ったり下ったりを繰り返しながら細かく里道を繋ぐコース採りになっています。見所は少なく、そのため両隣の「當麻の里」「葛城の道」に比べると地味で歩く人も少ないですが、心(+足)にじんわりと来るコースです。

本コースで見所を挙げると……弥宮の丘公園、ないし葛城山麓公園でしょうか。ただ、"古代人の祈りが聞こえる"かも知れないのは二塚古墳を始めとする古墳群の方でしょう。コース上に古墳は数多いです。

また、高度100~200mあたりを歩くため、周囲の風景に葛城山麓の息遣い、のようなものも感じます。歩く道は全線車道なのですが。

大和葛城山
大和葛城山(標高959m)。鈴原バス停付近より見る

なお本コース、歩いていると結構道を失います。……いや、道標が少ないわけでは無いのですが、なんか迷います。むしろ迷いたい人にお勧め、と言ってしまいましょう。

原因の1つに、コース開設当時には存在していなかった南阪奈道路の開通があります。このあたり、道標が頼れないので地図とよく突き合わせましょう。

また、寄り道ポイントが多いのも迷いやすい一因です。そのため三方向道標、四方向道標などが現れるのですが、どちらが本線かの判断に迷います。また、少しの寄り道と思っていたら、1km、2kmもの距離があった、というものも。現地のコース地図にある屋敷山公園、春日神社の位置は信じてはいけません。

≪ 當麻の里、白鳳ロマンのみち

葛城古道をあるくみち ≫


兵家バス停
県道30号にある兵家(ひょうげ)バス停
芝塚古墳
芝塚古墳。當麻の里コースに少し引き戻った所

兵家バス停【A】から山側に向かう路地を入っていくと、近畿自然歩道の指導標が見付かります。道標に従い、芝塚古墳【B】に寄り道をした後は、兵家集落の中を上っていきます。方角は南西、結構な上り勾配です。

畑地帯に出ると奈良盆地への見晴らしが開けてきます。

前方に兵家浄水場【C】が見えるところに到達したら、コースは木立の道に入っていきます。平林古墳【D】はその上に。

南阪奈道路
南阪奈道路。兵家跨道橋より見下ろす
兵家浄水場前
兵家浄水場前。コースは左。平林古墳は正面

溜池の先で南阪奈道路に突き当たります。眼下にはスピードを出して走っていく車列。

このあたりはコースが消滅していますので適当に進みます。兵家跨道橋【E】で南阪奈道を渡って左折、右手に棚機神社を見て、左の南阪奈道を見下ろしながら0.2kmほど下ります。

T字路【F】で右折し、山の中に入っていきます。最初こそ木陰で暗い林の道ですが、ほどなく明るくなります。堰堤の階段を上ると弥宮池。

弥宮池
弥宮池。南端の展望台より
葛城インター
太田南交差点。県道30号と国道166号の交点

周囲は弥宮の丘公園【G】として整備されており、池を巡る遊歩道やちょっとした展望台も設置されています。奈良盆地への眺めもよく、休憩するには良い場所。

次に池の南端から車道を下りていきます。南阪奈道路の高架に当たり、それに沿って下っていきます。新池の先で移設された弥宮池古墳【H】を見た後、国道165号の太田南交差点【H】に出ます。ここを右折し、県道30号を南進、すぐに中戸交叉点【I】。

二塚古墳
二塚(ふたつか)古墳。ここからの眺めよし
浄願寺
浄願寺。駐車場脇にトイレあり

右折して真っ直ぐな県道254号を南進します。やがて右側に道標の立った分かれ道【J】が現れます。そちらへ。緩い上り坂を山に向かって歩いていくと、突然、浄願寺の裏の道に出ます。駐車場の脇には公衆トイレ付きの「休憩所 和順庵」。その先、左折して浄願寺【K】に立ち寄っておきます。

コースに戻り、さらに突き進むと一瞬道が細くなりますが、すぐに車道に当たります。コースは左ですが、右上方にある二塚古墳【L】に立ち寄り。0.05kmほどです。

置恩寺
置恩寺。無住の寺
葛城山麓公園
葛城山麓公園。トイレ、駐車場あり

突き当たって左、すぐ右に戻して南下を続けると4方向道標が現れます。本線は「寺口」方面。「置恩寺【M】」は3分の寄り道、「屋敷山公園【N】」は30分の寄り道。

やがて道は東に下り始め、寺口集落に入っていきます。カーブミラーに当たって左、直ぐ右、左に一乗寺【O】を見て、その先の五叉路【P】で右、と集落内を細かく刻んだ後、畦道を南へ進むようになります。右手には葛城山斜面に広がる棚田。やがて山麓車道に合流。

極楽寺
極楽寺
平岡日ノ谷水車
平岡日ノ谷水車

幅のある山麓車道を進み、葛城山麓公園【Q】を過ぎると道は大きくうねって別の車道へ合流。二車線道が真っ直ぐ南に向かって伸びていきます。そちらへ。

その坂道の途中、3方向道標あり。「平岡」が正解。「山口」はショートカットですが、0.2km先の日ノ谷水車【R】を見ておくと良いでしょう。

平岡集落に入ったら、極楽寺【S】の裏を抜けます。極楽寺には立ち寄りが必要。その先は、再び棚田地帯。

笛吹神社
葛城坐火雷(かつらぎにいますほのいかずち)神社
猿目橋
猿目橋バス停。御所駅行が1時間に1本程度

吹笛集落に入り、信行寺【T】、吹笛神社【U】の前を通ります。集落を抜けると、細かく山側にシフトしながら南へ向かい、やがて完全に山に向かう坂道となります。

上がり切ると、梅室集落への分岐【V】。集落と逆の方向、南へと折れ、山腹の巻き道を進んでいきます。県道213号【W】に合流して、少し下ったところにある展望櫓(?)の角で右に曲がって、再度、山へ向かう道へ。

途中で左折、後は下って猿目橋バス停【X】。

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