- 二上山の山麓を伝って中将姫ゆかりの當麻寺を目指す -
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【コ ー ス】二上山駅~當麻の家~石光寺~當麻寺~葛城市相撲館~綿弓塚~兵家バス停
【距離高度】5.4km、100m-125m-100m
【踏 行 日】2009年5月中旬、下旬
大阪・奈良府県境にある低山・二上山の東麓を歩きます。
本コースの最大の見所は、なんと言ってもコース名にも冠されている當麻寺。奈良時代建立の東西2つの三重塔を始め、国宝を幾つも擁しています。境内をじっくり回ると、それなりに時間(と拝観料)を消費します。
當麻寺以外にも見所は数多くあります。コースは全線車道歩きですが周囲に自然は多く、特に準備も無くフラっと出掛けられる良質の散策コースです。當麻寺・石光寺では4月半ばから1ヶ月間、ボタン祭りが開催されるので、その時期がベストシーズンかも知れません。
當麻寺の後、交通量の多い県道歩きを挟むのが難といえば難。當麻寺参道と葛城市相撲館に寄るためのコース設定だと思いますが、観光パンフには當麻寺からそのまま竹内街道まで抜けるコースも見付けられます。そして最後は、歴史国道・竹内街道歩きです。
當麻寺御本尊の當麻曼荼羅は、奈良時代に中将姫が一夜で織り成したものとして有名。中将姫は藤原鎌足の曾孫の娘で、16歳で出家して尼僧になった伝説の人物。
――時は流れて現代。その中将姫は葛城市公認マスコットキャラ「蓮花ちゃん」として活躍、「せんとくん」との協演も果たしています。(……と言うか、一方的な片思いらしいです。蓮花ちゃん特設サイトはこちら!)
綿弓塚の竹内街道資料館の囲炉裏
二上山駅【A】から出たら、まずは線路を渡ります。次に、近畿自然歩道の指導標を手繰りながら住宅地の路地を抜け、南下していきます。なお、専称寺【B】・春日神社【C】はコースから0.2kmの寄り道となります。専称寺のシダレザクラは有名ですので、春にはぜひ。
やがて左に右に溜池が現れ、見通しが良くなります。左手には奈良盆地。国道165号・大和高田バイパス【D】を潜って、さらに加守の集落を抜けます。
米山池【E】を過ぎると再び見通しが良くなり、右側には二上山が見えてきます。
ほどなくコース案内図のある當麻の家【F】。ここでは農産物や郷土料理が売られています。トイレもあり。當麻の家の前には二上山ふるさと公園【G】の入り口があります。7,000平方メートルの芝生広場があって、子ども達を駆け回らせるには絶好の場所。池や水車小屋・おもちゃ館もある自然公園です。
さらに南下するとコース分岐【H】の十字路。
東に折れ、国道165号に接近した後、戻り返して石光寺【I】に至ります。ここも花の寺です。要入山料。
再び南進を開始、當麻小学校を後にすると右に地蔵堂があります。そこが中将姫墓塔【J】の入口です。すぐ近くですので立ち寄っておきましょう。
コースに戻り、もう少し進むと當麻寺の北門にぶつかりますが、コースは左に逸れ、回り込むように東大門へ向かいます。
當麻寺【K】に詣でた後は、東大門から伸びる参道【L】をまっすぐ東へ歩きます。土産物屋も多く、雰囲気のある通りです。
信号のある県道30号との交差点でコースは右折ですが、この交差点を越えたところに相撲館【N】があります。相撲開祖・當麻蹶速(けはや)の塚【M】もそこ。立ち寄っておきましょう。
そして、県道を伝って南へ進みます。歩道も付いているので歩くのに問題は無いのですが、トラックも多く走る喧しい道。
じつは、當麻寺からそのまま山裾を辿って竹内街道へ至る道もあるようですが、何故かそちらがコースではありません。相撲館をコースに組み込みたかったのかも知れませんが……。
国道166号・竹内交叉点【O】を渡った1本先の道が竹之内街道【P】。右折します。
竹内集落の坂道を上っていくと「芭蕉ゆかりの綿弓塚」の看板がありますので、そこで左に折れます。資料館の隣が綿弓塚【Q】です。ここでひと休み。
南へと進み、突き当たったら道をもう少し山側に移して、あとは一直線に南下します。このあたりは眺めが非常によく、奈良盆地の大和三山が一望できます。手前に見えるこんもりした竹林は鍋塚古墳。
やがて兵家住宅団地にぶつかり、左折、公園【R】を過ぎると再び南進。さらに住宅地の外れで道標を捉え、溜池の脇の道を下っていきます。その反対側にあるのが平林古墳【S】。
鋭角に左折、県道30号に当たると右に兵家バス停【T】が見えます。