- 広島平野の緑を辿って西の縁から北の縁へ -
【公式案内】広島県 > 自然歩道 > (2)矢口・極楽寺ルート > 歩道図
【コ ー ス】極楽寺~竜神釜~荒谷林道~窓ヶ山~伴小学校~畑峠~安川大橋~せせらぎ河川公園~安佐大橋~安芸矢口駅
【距離高度】46.9km、655m-30m-711m-8m
【踏 行 日】2014年2月下旬、5月上旬、5月中旬
窓ヶ山(711m)は巨岩の多い山
安佐大橋より大田川中流域。日本の名水百選
広島市の佐伯区・安佐南区を巡ります。
――当然ながら、広島市街からのアクセス良好。もしかしたら中国自然歩道で一番歩かれているコースかも知れません。ただし、残念なことに現地の道標が心許なく、地図持参が必須という状況。加えて広島県がネットで提供している歩道図と現地の道標に若干の食い違いも見られます('14現在)。本サイトでは、とりあえず現地道標基準としていますが……。
まず、距離47kmというロングコースですので、地形的にコースを区切ります。西から、極楽寺から広島工大北バス停までの極楽寺区間。こちらは極楽寺山コースの一部と考えるべきでしょう。次に、高度400mほどの荒谷林道を越えて白川に下りる区間。次に、標高711mの窓ヶ山登山区間。伴中央駅で区切れて、次に高度320mほどの畑峠を車道で越える区間。さらに大町駅で区切れて、古川・大田川沿いに安佐大橋まで進むフラットな区間。
窓ヶ山展望地より広島湾と広島平野の展望。右手は五日市~廿日市市街、左手奥が広島市街
窓ヶ山登山道。クサリのあるところも…
畑峠。Aシティーのビル群が見える
尾首日吉神社は武田山山麓の寺社の要
極楽寺区間はハイカーが多く、道も良いので特に問題ないでしょう。竜神釜はヤブの中でしたが。
荒谷林道区間は、延命寺の先の町中で迷いやすいです。西広島バイパス沿いの道を進み、NTT施設を見たら水災橋の手前まで北東にショートカット。後は真っ直ぐ山に向かって坂を上がっていきます。植物公園は遠めに眺めるだけ。佐伯公園の縁をさらに上がり、火葬場を回り込むようにして右手に山道入口を捉えます。
奥畑バス停に陣取っていたネコ
春日野住宅地の外れの要所。左が旧コース、右が新?
窓ヶ山は結構ハードな登山区間です。白川から林道を上がっていき、解説板の立つ登山口から山道になり、以降、は気持ちの良い尾根道が続きます。高度が増すと南方への展望が開けるところも出てきます。山頂は2つに分かれ、西峰が最高点。東峰の脇で尾根は分岐しますが、「北尾根」ではなく「中央尾根」を選択。憩の森から車道に復帰し、ダラダラと下っていきます。奥畑バス停からは左手の旧道に進んで八面神社に立ち寄りましょう。
旧河内峠。高度350mほど。窓竜湖が近い
新羅神社の前を歩いていたネコ
畑峠区間は社寺が多いのですが、その場所は事前に地図で把握しておかないと迷います。まず、伴中央駅から広島JCTまで南下し、山陽自動車道を2回潜った「先」に横田観音堂があります。その0.1km先で右手の薄暗い道に曲がり、田園部に出る「直前」の左ダート道に音崎神社。次の畑峠、己斐ヶ丘病院までは一直線ですが、春日野新興住宅地に突き当たって道が失われます。問題は、最下部にある溜池から住宅地に入り込み、北東に進んだ後。
広島植物公園。コースはやや離れたところを辿る
古川のせせらぎ河川公園。大田川からの分水点付近
――左手、山腹を巻く「車両通行不可」の細道に進むのがお勧め。高度を上げないよう、下げないよう北東に向かって道が繋がっていきます。中国自然歩道の道標も3つほど数えて祇園中学校へ到着。その先は公式歩道図と同じです。新羅神社の先で、いったん町中の熊岡神社まで下り、再び山際の尾首日吉神社まで戻るのがポイント。
最後、古川・大田川区間は特に迷いところはありません。川沿いの遊歩道をひたすら手繰ります。