






日本三名山の1つ、白山。
――とにかく、西日本でこの高さは貴重。加えて、高山植物の種類の豊富さは特筆モノ。それはハクサンで始まる花の名前が多いことでも分かります。山域は金沢県の深部にあってアプローチは大変ですが、それでも登る価値のある山だと思います。
それだけに、ハイカー人気も高いです。日帰りにすると見所を回り切れないため、室堂山泊の1泊2日パターンが多いようですが、ハイシーズンは混み合う事必至、予約は早めに入れるべきでしょう。
この山では、市ノ瀬を基点として、山頂まで最短となる砂防新道が一番多く使われます。ややコースタイムの長い観光新道は、金沢平野や日本海の展望を正面に置けるため、下山に利用するハイカーが多いようです。後は、南竜ヶ馬場を絡めるコースが主要コースとなります。大汝峰から北に伸びる3本のコースはどれも長く、山泊前提となります。唯一、東に伸びる平瀬道は日帰りも可能。
一方、白山から南に見える別山ですが……。
白山からそちらの道に進むハイカーは少ないですが、こちらも素晴らしい道です。大展望の稜線の道に次々とお花畑が現れます。三ノ峰付近ではササが道を隠したりもしますが、道自体は明瞭。さらに、六本檜から福井県側に下りていくことが出来ますが、バス停のある鳩ヶ湯までは長い車道歩き。夏場だと暑く、辛いです。

白山を日帰りで歩こう!
日帰りコース | 所要時間 | (登り/下り) | 累積高度 | 登降ピッチ | |
---|---|---|---|---|---|
1. | 別当出合バス停~甚之助避難小屋~黒ボコ岩~室堂平~御前峰山頂 (1,256m) |
7時間40分 | 4時間40分 | +1,450m -4m | +311m/h |
3時間 | -483m/h | ||||
2. | 大白川ダム~大倉山~室堂平~御前峰山頂 (1,260m) |
8時間10分 | 4時間50分 | +1,500m -58m | +310m/h |
3時間20分 | -450m/h |
H27/9/2 噴火警戒レベル1、活火山であることに留意
■気象庁 火山登山者向け情報 ≫




日帰りは可能です。この登山シーズンは7月上旬から10月上旬まで。その間は市ノ瀬~別当出合に交通規制が敷かれます。マイカー利用の場合は、市瀬の駐車場利用が通例です。
市ノ瀬からは、別当出合行きバスが朝5:00から短間隔で出ているようです。別当出合発市瀬行きの最終はPM5:00('12年現在)ですので、11時間半ほど行動時間が取れます。山頂往復のコースタイムが7時間40分ですから余裕はありますが、山頂までの標高差、最短の砂防新道コースのハイカーの多さを考えると、あまりゆっくり登っていられません。
別当出合まで路線バス利用の場合は、行動可能時間は2時間ほど短くなります。かつ、帰りのバスも金沢駅ではなく鶴来駅行になるので注意が必要。
他の日帰りコースとして、大白川ダムの駐車場からの往復があります。別当出合からのコースとほぼ同じ距離・高度差ですが、静かに歩けるでしょう。