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(山行年'07,12)

白山はくさん

(2,702mm)

荒島岳より白山
荒島岳より見た5月上旬の白山。中央が大汝峰と御前峰、右に大きく別山
剣ヶ峰と御前峰
剣ヶ峰(2,677m)と御前峰。手前は翠ヶ池。大汝峰より見る
大汝峰
大汝峰(2,684m)
別山
別山(2,499m)。ただし御舎利山と重なっている。油坂の頭より
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラの群生
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ。じつは少ない…

日本三名山の1つ、白山。

――とにかく、西日本でこの高さは貴重。加えて、高山植物の種類の豊富さは特筆モノ。それはハクサンで始まる花の名前が多いことでも分かります。山域は金沢県の深部にあってアプローチは大変ですが、それでも登る価値のある山だと思います。

それだけに、ハイカー人気も高いです。日帰りにすると見所を回り切れないため、室堂山泊の1泊2日パターンが多いようですが、ハイシーズンは混み合う事必至、予約は早めに入れるべきでしょう。

この山では、市ノ瀬を基点として、山頂まで最短となる砂防新道が一番多く使われます。ややコースタイムの長い観光新道は、金沢平野や日本海の展望を正面に置けるため、下山に利用するハイカーが多いようです。後は、南竜ヶ馬場を絡めるコースが主要コースとなります。大汝峰から北に伸びる3本のコースはどれも長く、山泊前提となります。唯一、東に伸びる平瀬道は日帰りも可能。

一方、白山から南に見える別山ですが……。

白山からそちらの道に進むハイカーは少ないですが、こちらも素晴らしい道です。大展望の稜線の道に次々とお花畑が現れます。三ノ峰付近ではササが道を隠したりもしますが、道自体は明瞭。さらに、六本檜から福井県側に下りていくことが出来ますが、バス停のある鳩ヶ湯までは長い車道歩き。夏場だと暑く、辛いです。

別山より白山
別山より見た7月下旬の白山。最高峰の御前峰(2,702m)から阿弥陀ヶ原までは山肌が滑らか

 1泊2日山行記(白山・別山)≫




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白山を日帰りで歩こう!

日帰りコース所要時間(登り/下り)累積高度登降ピッチ
1. 別当出合バス停~甚之助避難小屋~黒ボコ岩~室堂平~御前峰山頂 
(1,256m)
7時間40分4時間40分+1,450m
-4m
+311m/h
3時間-483m/h
2. 大白川ダム~大倉山~室堂平~御前峰山頂 
(1,260m)
8時間10分4時間50分+1,500m
-58m
+310m/h
3時間20分-450m/h

H27/9/2 噴火警戒レベル1、活火山であることに留意

 ■気象庁 火山登山者向け情報 ≫
市ノ瀬
市ノ瀬。7月~10月上旬はこの先、マイカー規制
別当出合
別当出合。金沢駅(鶴来駅)までの路線バスあり
翁島登山口駐車場
大白川ダムの白水湖駐車場。避難小屋併設
甚之助避難小屋
甚之助避難小屋。砂防新道の途中にある
シモツケソウ
草地帯の登山道を飾るシモツケソウ
室堂
日帰りの場合、室堂は通過するのみ…

日帰りは可能です。この登山シーズンは7月上旬から10月上旬まで。その間は市ノ瀬~別当出合に交通規制が敷かれます。マイカー利用の場合は、市瀬の駐車場利用が通例です。

市ノ瀬からは、別当出合行きバスが朝5:00から短間隔で出ているようです。別当出合発市瀬行きの最終はPM5:00('12年現在)ですので、11時間半ほど行動時間が取れます。山頂往復のコースタイムが7時間40分ですから余裕はありますが、山頂までの標高差、最短の砂防新道コースのハイカーの多さを考えると、あまりゆっくり登っていられません。

別当出合まで路線バス利用の場合は、行動可能時間は2時間ほど短くなります。かつ、帰りのバスも金沢駅ではなく鶴来駅行になるので注意が必要。

他の日帰りコースとして、大白川ダムの駐車場からの往復があります。別当出合からのコースとほぼ同じ距離・高度差ですが、静かに歩けるでしょう。

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