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(山行年'10)

五龍岳ごりゅうだけ

(2,814m)

五龍岳
五龍岳。北の大黒岳稜線より見る
五龍岳山頂
雨の日の五龍岳山頂。小狭い
五竜山荘
白岳直下に位置する五竜山荘。テント場は稜線西斜面に窮屈に存在
雷鳥
五龍岳北斜面のライチョウ
五龍岳手前
南側から間近に見る五龍岳

北アルプスは後立山連峰の山。名は後立山の音読みゴリュウから……という説も1つ。

南北稜線にポコポコと突き出した幾つもの岩峰ピークが特徴的。避けて歩くのに難儀させられます。特に、山頂の南面は特に厳しく、クサリばかりの岩稜の急登。それでいて東側には緑滴る白馬村のリゾート地が眺め下ろされるのですから、なんとなく天国と地獄気分が味わえます。(笑)

そんなわけで冷池山荘から五龍岳へ1日で縦走するつもりなら、出来るだけの早発ちが必要です。散々苦労して着いた山頂では、見渡す限りの大パノラマ(の筈…)。

唐松岳
白岳より北に見る見る唐松岳。右に八方尾根が延びる

一般的には北の遠見尾根、八方尾根からのアクセスとなります。ゴンドラやリフト利用で標高1,500~1,800mまで上がってしまえるので、日帰り登山程度の登降量で山頂に立てます。(もっとも、山頂直下は厳しい岩稜地帯)

こちらだと、五竜山荘北のライチョウや唐松山荘のコマクサなども目に出来ます。行動可能時間が交通機関の運行時間に左右されるので、日帰りは厳しいと思いますが。

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五龍岳から富士山を見よう!

五龍岳から南南東
鹿島槍ヶ岳南峰から南南東の見晴らし。f=50mm相当

山頂のみならず、五竜山荘からも遠見尾根からも見えます。遠見尾根、はその名に違わず。(笑)

眺望は、ほぼ鹿島槍ヶ岳のそれと同じです。もちろん、距離が距離ですので、夏であれば早朝勝負。

大黒岳稜線より富士山
少し北にある大黒岳付近より見た富士山。左に八ヶ岳連峰を侍らせる

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五龍岳を日帰りで歩こう!

日帰りコース所要時間(登り/下り)累積高度登降ピッチ
1. 展望リフト駅~地蔵の頭~小遠見山~大遠見山~白岳~五龍山荘~山頂
(1,620m)
10時間50分6時間20分+1,373m
-179m
+217m/h
4時間30分-305m/h

自身、この山は日帰り出来ていないので、山行計画でお茶を濁します。

まず、日帰り可能コースは上記が唯一。距離は長くなるもののアップダウンの少ない八方尾根との組み合わせも検討しましたが、ゴンドラが早くに動くわけでもなく、メリットが少ないので却下。そう、この山の日帰りネックは、中腹までのアプローチであるゴンドラ&リフトの運行時間です。夏の繁忙期の早朝運転を当てにしても、地蔵ノ頭直下にあるリフト駅に下り立てるのはAM7:18。同駅から最終便が出るのはPM4:15で、行動可能時間は9時間弱。一方、五龍岳往復のコースタイムは10時間50分――収まりません。始発に乗れず駅で行列した場合も想定すると、行動可能時間は8時間半が限度とみるべきでしょう。

コースタイムより1.3倍早く歩いて間に合わせる、ということが出来れば良いのですが。天候を初め様々な悪条件に遭う可能性も考慮し、地蔵の頭~アルプス平~とおみ駅を歩いて下るプランも要検討。その場合、距離3.5km、高低差800mを下るという行程追加――車道はついていそうですが、日没前後にライトで照らしながら下れる道なのかどうか調査必要。そもそも山頂からの累積標高差が2,178mと増加するので足と膝が持つかどうか――。

ちなみに、五龍山荘に1泊して翌朝山頂を極め、帰りは八方尾根で楽々下山、などいうモデルプランを使わず日帰りに拘る理由は私にもわかりません……。

爺ヶ岳
遠見尾根
遠見尾根を五竜山荘前より見下ろす。左端、地蔵ノ頭にある展望リフトまで、名のついた峰だけでも5つを数える

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