飛鳥エリア ≫

近畿自然歩道 ≫

吉野山・宮滝の史跡をめぐるみち

   - 古人の思いを感じながら吉野の桜の道と万葉の道を辿る -

 

【公式案内】奈良県 > 近畿自然歩道 > ガイドマップ(1-4.吉野山・宮滝の史跡をめぐるみち)現地マップ≫

【コ ー ス】近鉄吉野駅~如意輪寺~喜佐谷~宮滝~矢治峠~津風呂湖~入野峠

【距離高度】11.2km、200m-500m-250m

【踏 行 日】2006年4月中旬、2010年4月中旬

桜の吉野山
4月半ば、花矢倉の展望台より見る桜の吉野山。右上に金峯山寺蔵王堂が見える
桜の水面
吉水神社の池
吉水神社
吉水神社。世界遺産
五郎平園地
五郎平園地

吉野熊野国立公園、4月には約3万本のサクラが山肌を埋め尽くす吉野山……。

吉野山の桜はソメイヨシノではなくヤマザクラですが、ほんのりと淡い桃色が山を埋め尽くす様は圧巻。それだけに、4月の人出は凄いことになります。下千本・中千本・上千本・奥千本と標高差550mに桜の木が散らばりますので、1ヶ月間近く花見を楽しめることも人気の要因の1つ。さらに吉野山最高地点・青根ヶ峰付近の奥千本の桜はゴールデンウィークまで楽しめる……と言いたいのですが、最近は温暖化の影響か、そうでもないようです。事前の情報収集が必要。(→吉野山桜情報

ちなみに、本コースは近鉄吉野駅で下りると手に入るパンフレットのうち、『吉野・宮滝万葉コース 8km』が該当しています。

高滝
高滝。喜佐谷から登山道に入って直ぐの所
宮滝
宮滝・夢のわだ付近。展望台あり

――ただし、近畿自然歩道は宮滝の先、さらに3kmほど歩いて峠を越えた津風呂湖まで続きます。宮滝万葉コースは、吉野山に登った人たちの下山路として利用されることもあるだけあって、実際、宮滝までは歩く人の姿は多く見かけます。宮滝では、吉野川を柴橋で渡った先にある吉野歴史資料館と宮滝遺跡に立ち寄るのをお忘れなく。

そして後半です。ひと気が少なくなり、ぐっと静かになります。「風水百珍の里」の案内もある菜摘の里を歩き、国道169号・伊勢街道の区間を短く挟んでから矢治峠越えの山道となります。吉野川を見下ろしながら登っていく道です。

終盤は津風呂湖の湖畔歩き。ここまで来ると、コース前半とはがらりと変わった雰囲気となります。

桜木神社
桜木神社
津風呂湖
津風呂湖

途中、吊り橋で津風呂湖北岸に渡るのですが、'10年4月現在、橋は通行止めでした。

もう1つの注意点は入野バス停の運行日と位置。吉野町のスマイルバスは第2・第4土曜および日曜が運休です。入野バス停の位置は不明。

≪ 吉野古道修験のみち

津風呂湖畔をめぐるみち ≫


温泉谷
丹治川沿いの車道を上っていく
近鉄吉野駅
朝の近鉄吉野駅

吉野駅から少し進むと県道37号とロープウェイ駅方面との分岐があり、そこに近畿自然歩道の指導標が立っています。示す先は県道。

――なぜ吉野目抜き通りの尾根筋でなく谷筋を選ぶのか、と訝りながらそちらへ。さらにコースは県道から分かれ、丹治川沿いの落ち着いた小道に。確かに、観光地然とした道より自然歩道らしさはあります。

如意輪寺
如意輪寺
稚児松地蔵
稚児松地蔵。如意輪寺・花矢倉分岐

と、言いつつ寄り道が許されない訳ではありません。吉野温泉元湯の石階段から始まる小道を使い、吉水神社にはぜひ立ち寄っておきたいところ。桜の季節であればなおさら。

谷筋の道に戻り、さらに上っていくと如意輪寺です。ここも、桜の時期であれば五郎平園地などに足を伸ばしておきたいところ。……寄り道を始めると切りがありませんが。

喜佐谷
喜佐谷と象(きさ)の小川
吉野杉

観光車道を越えて中千本観光駐車場脇からさらに上ります。人の姿が格段に減り、静かなハイキングコースに。

そして、稚児松地蔵が近畿自然歩道の宮滝コースと修験道コースの分岐点です。右の道を上って花矢倉へ寄り道することをオススメ。せっかく吉野山に来たのですから。

宮滝の道を採ると林の道が続きます。道標を捉え、ダート道から下山道へ。

宮滝展望台
宮滝展望台
吉野川
吉野川を菜摘大橋で渡る

途中、高滝への分岐あり。所要は2分ほどです。その先で喜佐谷の里に飛び出します。象の小川とともに下ると、吉野川に当たります。このあたりが宮滝・夢のわだ。吉野歴史資料館・宮滝遺跡は橋を渡った対岸に。寄り道となります。

吉野川左岸の車道を進みます。菜摘は静かな集落。吉野川を渡ると国道169号に当たります。右折して、10分ほどの国道歩き。

おとげ茶屋
矢治峠を下りて津風呂湖畔の車道へ
見晴らし
峠道から吉野川流域を見晴らす

左側に道標があります。民家の間をすり抜けるように伸びる細道を示しており、そちらに進むとジグザグに登っていく山道になります。

矢治峠へ至り、下り返したら津風呂湖南岸。コースは入野吊橋を通って湖対岸に向かいますが、橋が通行止めの場合は県道をそのまま入野集落まで進むしかありません。南岸の遊歩道の方が視覚的に楽しめるのですが……。

入野吊橋
津風呂湖に架かる入野(しおの)吊橋
入野峠バス停
入野峠バス停。入野トンネルの北側出口

湖末端部にある入野集落入口に公衆トイレと近畿自然歩道コース案内図があります。そして、その反対側には入野峠へ上がる道があります。やや細い山道を上っていくと国道370号に当たったところに入野峠バス停。

なお、スマイルバス路線図に入野バス停はありますが、入野「峠」バス停は存在しません。道標にも「窪垣内バス停→」が示されています。現地の時刻表も真っ白でしたので、バスは手を上げて止めましょう。(自由乗降区間です)

近畿自然歩道 ≫

飛鳥エリア ≫