



――とにかく山上の広大な湿原は一生に一度は見ておきたいもの。別天地、という言葉がピッタリです。
苗場山から富士山を見よう!

計算上、富士山は山頂から真南に見えます。ただし、湿地帯の上、白砂山の山体に大部分遮られて辛うじてお椀部分のみ、というものです。見えていても、富士山と判別することすら難しいかと思われます。
少し位置をずらそうかと東西に進んでみても、高度も一緒に落ちるために見え方は解消しません。神楽ヶ峰の山頂からも辛うじて見えるようですが、代わり映えしないでしょう。
富士山が見えたらラッキー、ぐらいの期待度にしておくのが良いかも知れません。

苗場山を日帰りで歩こう!



良く利用されるのは第二リフト町営駐車場からの高度差920m、8時間のコース。
――じつは最短ルートは、田代ロープウェイ/ドラゴンドラ、田代第二高速リフトを乗り継ぎ、このリフト駅を起点とするルートです。ここからだと高度差675m、コースタイム6時間50分になるのですが――秋の1ヶ月間限定という大きな制約があります。ロープウェイが紅葉シーズンとスキーシーズンにしか運行しないからです。
さらに、本ルートではリフトの運行時間帯の関係で行動可能時間は6時ほどに制限され、コースタイムより早く歩くことが必須です。実際に歩いてみましたが、本コースで同じように日帰りしている人は見掛けませんでした。泊まりだろう、という時間帯ですれ違ったハイカーが数人いた程度。