- 牧場と城下町 -
【踏 行 日】2008年6月上旬
【撮影機材】OLYMPUS E-410, ZD14-54F2.8-3.5, ZD50-200F2.8-3.5


梅雨に入る前に1つ歩きに行こうと、白羽の矢が立ったのが、この明智コース。
――今年前半の自然歩道歩きは、おそらく今日が最後になる。昨年までのように夏場に無理して歩いたりはしない。そう、夏の長時間歩きは身体がダメージを負うことを学んだのだから。
そんなことを思いながら揺られる中央線の列車旅。


恵那駅に到着。幾人かの乗客を吐き出した列車は中津川駅へ向かって速度を上げていった。
駅から出る。上空は青空。初夏とは言え山が近いせいか涼しくも感じる。そして中央アルプス南端の山は――雲に隠れて見えないか。そりゃ6月だし。AM8:29。
おもむろに歩き出す。西へ。東海自然歩道まではちょっと距離がある。





大きな歩道橋が見えてきた。この交差点は……五叉路か。歩道橋に上って自分の進むべき道を地図でよく確認。
歩道橋を下りると中山道の道標が立っていた。「西行硯水」と示された方角へ。
旧中山道歩きとなる。とはいえ、このあたりでは往年の雰囲気は残っていない。
……でも、近いうちにこの道を反対方向から歩いてくることになる。この旧中山道は中部北陸自然歩道と重複しているからだ。幾つもの峠を越え、ようやく大井宿に辿り着くという時にはまた別の感想を抱くかも知れない。
左に西行硯水公園を見て、次に右側に「西行塚 西三丁」と刻まれた石碑。ここが旧中山道との分岐。


見送って直進。中央線の線路と並走するようになった。周囲の建物も減り、緑が目立つように。
また歩道橋が現れた。潜ると、左から国道のバイパス道が合流してきた。交通路線が集合し、さあ峠へ向かぞという雰囲気。
暫く道なりの歩き。そして現れた3つ目の歩道橋は随分と斜め。ならば、と上る。橋の上から見下ろすと左にまきがね公園入口。



――前方に今日4つ目の歩道橋。たぶん、あそこだろう。
と、立っていたのは槙ヶ根バス停。時刻表を見ると土日は1日2本。だからここまで歩いてきた。本当は武並駅から歩いてくる方が近かったのだけど。
すると、この歩道橋が東海自然歩道か……って。橋体に「東海自然歩道橋」って書いてあるじゃん。そんなネーミングの仕方あり?!
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歩道橋には上らない。渡るのはたぶん秋の夕方、ヘトヘトの状態で、なんてことを考える順序バラバラのセクションウォーク。
そんなわけで歩道橋のたもとから出発。AM9:12。


南に向かって車道を進む。東に向かって進んできた恵那支線が、本線に合流すべく南下を始める――
なんてイメージしてたら次のT字路で右折。さらに続けて右折。……南下と言っても紆余曲折しながら。
左に溜池を見ながら歩いていく。道は大きくカーブして、やがて喉かな田園光景へと変わった。目に入るものは緑ばかりに。
――6月に入ったばかりの時季。太陽の位置は高いものの空気はまだ爽やか。




蜂の巣箱が並んでいた。……でもこの先、民家の庭へ直結じゃないか、と思ったら。手前で右に脇道。道標もそちらを示している。
砂利の坂道を上っていくと、すぐに平坦に。林に入ると頭上も濃い木々の葉に覆われた。
ほどなく林を抜け舗装道に出る。眺望も開けて、眼下には棚田光景。そこに左折の道標。





何もない舗装道を淡々と歩いていく。自然歩道なら山道を期待したいところだけど、本線と比べて支線は車道が多いという印象。今日のコースもこんな道ばかり続きそう。
右に工場の白い建物。その前に道標が立っていた道標。示されたのは直進。
再び砂利の坂道、というか農道だろう。その最上部に達する。――南方を大きく見晴らせた。もっとも、丘陵地帯なので緑の畝が続いていくばかり。


草葉に埋もれるように年季の入った木のベンチ。通り過ぎて緩やかに下る。すぐに舗装道に当たった。今日はこのパターンばかりか。
道標を確認して右折。道が細かいコースであるので、道標がしっかりあってくれて助かる。ただ、岐阜県のそれは朽ちかけているものも多く、数年後が心配。
――ゴルフ場が現れた。きっと今日は良いゴルフ日和に違いない。



もちろん、良いウォーキング日和でもあることは言うまでもない。T字路を左折、ゴルフコース連絡通路を潜る。
――次いで、トンネルをくぐる。壁面には小学生の描いたような絵。
緩やかに坂を上っていく。棚田地帯、左方に見晴らしの開けるところも出てきた。ただし遠方は霞み、中央アルプスの山々はどこにあるのかすら分からない。

「牧場とアルプスのぞむみち」というコース名がついているコースなのだから空気の澄む季節に歩きたかったのだけど――
今は6月。遠望は望むべくもない。やがて小さい峠を越え、民家の散在する山里へと入っていく。




……と、正面に山斜面に張り付くような棚田地帯が見えてきた。あのあたりが野井だろうか。
林を抜けると、その野井集落に入ったようだ。前方が開けて家々が眺められるようになった。道が分岐するようになったので道標の有無をよく確かめる。
緩い下り坂を下り切って、平地に出たところに右折道標。武並神社の解説板も立っている。「この左前方に位置する――」って、見えないのだけど。


その反対方向がコースの指示。これって武並神社には立ち寄らないってこと?
実際、どんどんと離れる方向へ進んでいく。これは解説板のあったところで寄り道して目指すべきだったか、と思い始めたところでようやく左折の道標。
右手は広大な田園風景。集落の淵に沿うよう進んでいく。そして、三方向道標が現れた。武並神社分岐――もちろん、立ち寄る。でも、あまり時間はない。





速足で向かう。武並神社の前には野井バス停があって、ここが集落の中心なのだろうと思った。それにしても長閑。
分岐まで戻る。……7分ほどの寄り道となったか。先を急ごう。
二車線の県道66号に当たった。左の方に横断歩道が見える。そちらへ回って県道を越える――
すると目の前が威代寺であった。公衆トイレとあずま屋もある。AM10:36。



あずま屋で座る。足元には除虫菊が咲き、その向こうには田植えの済んだばかりの田んぼ広がっている。ゆっくりと休んでいきたいところだけど、そういうわけにもいかない。3分ほど滞留しただけで出発。
右に棚田を見ながら進み、左折して路地を抜けると二車線車道に当たった。右折して、その二車線の車道を歩いていく。
野井の外れまで来たようだ。民家も少なくなった。切通しが現れ、その手前に左折の道標。夕立山休憩所3.2kmと示されている。
そちらの道に入る。するとすぐに分岐が現れ、右折の道標が立っていた。さながら夕立山登山口か。
そちらへ。




木々が密集し、薄暗い林道。「大名街道」の解説板があった。岩村藩主の参勤交代道とのことだ。
緩やかに上っていく。小ヶ沢池を過ぎると山道に変わった。勾配が出てきて登山道っぽくなってきた。




また平坦に近くなった。前方に休憩ベンチが見える。「お茶屋場跡と松並木跡」の標示もある。木々の合間から見えるのは牛舎だろうか。
別のダート道に当たって、左折。


――確かに牛舎だった。すぐ近くまで接近する。これで「牧場とアルプスのぞむみち」の片方はクリアか。
とは言え、牧草地を見晴らせるようなことはなかった。草木が丈高く茂っていて視界は悪い。


ダートの車道を跨ぐ、と、その前に右に曲がって別のダート道に出る。牧草地、そして「岐阜県畜産研究所酪農研究部」の看板。夕立山山頂はそちらの方だけど、立ち寄ることは出来なさそうだ。
コースに戻る。


三方向道標。左が夕立山休憩所だ。そちらへ。
真新しいあずま屋が立っていた。巨大な鉄塔も屹立している。AM11:54――もう、お昼時。


ただ、期待していた展望はほとんど無かった。雲が多いせいなので、実際はアルプスの展望があるのかも知れない。次に来る機会があれ冬一択――あるかどうかは分からないけど。
コースに戻る。1時までに岩村に着きたかったけれど、難しそうか。下りになったので、ずんずんと進んでいく。




舗装道に変わった。また解説板が立ってた。「夜泣き松」――なにそれ怖い。
奥津城苑の入口を過ぎると別の車道と合流、さらに下っていく。



民家が現れ始め、次いで林を抜けた。あまり山を下った実感がないけど……。
別の車道に突き当たった。この建物は何だろう? 道標は右折を示していたけど、左に曲がって確認してくる。――岩村四季の里。薬草園・茶園とお食事処がワンセットの施設だ。ところが「臨時休業」の標示。
引き返す。このまま車道下りかと思ったら左に脇道。道標はその緑道を示している。そちらへ。



思いがけず真っ当な山道になった。こんな道が続けば良いのに……と、林を抜けた。棚田の最上部だ。
さらに下っていく。……なんか、今にも雨が降り出そうな空模様になってきた。



神明神社の前に左折道標。もちろん、神明神社に立ち寄る。石仏がいっぱい……。
神社の裏手には公衆トイレと高札場があった。その先は田園地帯を突っ切る農道。
歩いていくとマンホール蓋が「女城主の里」のものに切り替わった。ようやく岩村町に入ったようだ。




細道を足早に進んでいく。そして左側に現れたのが希菴塚。塚と言うからには誰のお墓?と解説板を読むと、希菴禅師という名僧だそうだ。
――それにしてもここまで解説板が多いのは良いのだけど字が消えかけて読めないものも多い。更新は難しいのだろうか。
その先で二車線の県道406号に当たる。横断したところに33石仏碑。これは……AKB48方式??
脇に希菴橋。渡る。
目の前に田園地帯が広がった。その中を車道で渡っていく。


このまま林に突っ込むのか、と思ったら左折。そして右折して林の中に突っ込む。
林の中、ベンチが並んでいた。そして東海自然歩道コース案内板も。再び陽射しが落ちるようにもなってきた。有難い。
その先、「経塚」の解説板。さらに「大名街道」の解説板も。



林を抜けた。一気に民家が増えて、そろそろか、と思う。
右折。田園地帯――かと思ったら建物が増え、町っぽくなってきた。そして行き当たったところに地下道入口。往来の激しい県道を潜るものらしい。
地下道から出ると岩村城の解説板が立っていた。また随分と遠くから……。いったい、どの山だろう?


住宅地となった。路地を抜けていくと川沿いの道になった。と、川の向こうに「岩村」の文字。その向こうにクリーム色の車体――岩村駅だ。
橋が現れ、渡ると右折の道標。


……でも、ここは直進。すぐに岩村駅到着、と言っても駅舎は反対側だった。
ホームにも人はいない。発車したばかりの列車は恵那駅に向かってだんだんと小さくなっていくところだった。PM1:16。
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