- 北摂の有数の棚田地帯を登り詰め、チョウの舞う森へ -
【公式案内】大阪府、なし
【コ ー ス】行者口バス停~浮峠~長谷棚田~才の神峠~三草山(564m)~おおさか府民牧場~片山口バス停
【距離高度】8.8km、235m-564m-195m
【踏 行 日】2009年9月上旬
ゼフィルス、というちょっと変わった語感のコース名が冠せられた本コース。ゼフィルスとはミドリシジミという緑の翅を持った小型のチョウのことで、日本では里山のシンボルにされたりします。生息域は、東日本の他には近畿地方の北半分の府県、中国・四国の山間部、と北方系のチョウなので、地球温暖化が進めば大阪府では見られなくなるかも知れません。なお、ミドリシジミは活動時間が夕方なので、少し見つけにくいかも知れません。
三草山の上部には、その“ゼフィルスの森”が広がります。山頂までは整備された山道で、軽ハイクにはもってこいです。円形の広場状になった山頂からは、木立が多いながらも周囲の山々が眺められます。
そしてもう1つ、この三草山の山裾には見事な棚田が作られています。日本の棚田百選にも選定されている景観で、本コースは、その棚田を見上げながら、時には見下ろしながら歩くという見どころも持っています。大阪府内にありながら藁葺きの家屋も見られるなど、日本的情緒も感じられるどこか懐かしい風景です。コース距離も短く、高低差も大したことありませんので、都会暮らしの人の週末のちょっとした気分転換には絶好のコースかと思います。
三草山と長谷の里歩き、の他には、あまり見所はありません。終着点は、おおさか府民牧場ですが……残念ながら廃止されてしまいました。
――この府民牧場、じつは「おおさか環状自然歩道起点」でもあったのですが、今はそのあたり曖昧のようです。本自然歩道は、大阪府県境をぐるりと囲うウォーキングコースです。従って、本コースを含む北摂の近畿自然歩道は、コース途中の道案内は「おおさか環状自然歩道」のものですが、同一路線なので辿って問題ありません。
また、後半の単調な里道歩きで変化を付けるとしたら岐尼神社ですが、0.5kmの寄り道が必要です。あとは、終点近くの道の駅「能勢くりの郷」でしょうか。物品販売があります。
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