- 西多紀連山の三山の峠を越えていく -
【公式案内】兵庫県 > 兵庫の自然 > 兵庫の自然歩道 > 子午線円山川ルート > 18.三尾山展望のみち
【コ ー ス】垣屋バス停~佐仲ダム~佐仲峠~三尾山~大納言小豆発祥の地~東中バス停
【距離高度】10.4km、223m-586m-110m
【踏 行 日】2015年2月中旬
三尾山東峰の岩壁。向こう、竹田川流域が見える
佐仲峠。丹波市春日町・篠山市の境。高度440mほど
垣屋から登山道を登り、山の稜線を伝って鏡峠から三尾山へ――というのは昔のコース取りのようで、現在は車道を伝って平地を回り込み、峠まで上がってしまうという省力ハイクコースとなっています。
……逆に言えば、登山のハードルはかなり下がっていると思います。三尾山はなにしろ断崖絶壁を持っており、遠目から見るとアルペンムードさえ漂う山です。それを、佐仲峠から僅か0.4kmほど、普通の山道を登っただけで山頂を極められてしまうのですから、お買い得と言うべきかも知れません。
もっとも、最高地点の本峰から先、西峰、東峰へ渡るのは少し大変そうです。鏡峠分岐で少しだけ南に足を運べば三尾山の3つの峰と岩壁を間近に眺められるピークがありますので、そこからの三峰の眺めを見て我慢するのが良いかと。物足りない向きには、峠から黒頭峰、夏栗山の分水嶺周遊コースを付け足すと良いと思います。
また、本コースは丹波山の芋の産地や大納言大豆発祥の地も見どころとなっています。黒豆の館はコースから往復1kmほどの寄り道。
それと、佐仲ダムも見どころに加えて良いと思います。周囲は佐仲自然公園となっており、梅林や野鳥の森、展望台などがあります。ただし、整備が行き届いておらず、道がヤブに埋もれて掛けているようなところも……。
本コースへのアクセスは、あまり良いとは言えません。垣屋バス停、東中バス停とも土日は3~4便しかありません。隣接コースからも距離が離れており、繋げて歩くのも大変です。
いっそのこと、東中から黒井までは旧道伝いに歩いてしまうのがわりとオススメかも知れません。個性のある家々が多いというのが、その理由です。