- 若狭湾沿岸コースの白眉、青葉山に登り日本海を眺める -
【公式案内】福井県 > 近畿自然歩道 > ルート図(2)若狭町~小浜市~大飯町~高浜町
【コ ー ス】日置バス停~小和田~中山寺~展望台~青葉山~松尾寺~岩室稲荷神社~松尾寺駅
【距離高度】15.9km、10m-693m-45m
【踏 行 日】2015年3月下旬
青葉山は、旧日本海軍の重巡・青葉の名のルーツとなった山です。実際、海軍施設の多数あった舞鶴から(愛宕山とともに)良く見えます。
一方、東側から海越しに見る青葉山は秀麗で、若狭富士の2つ名はダテでは無いと思わせます。もっとも、この山が秀麗なのは東西から見た時だけで、北や南から見ると、ほぼ2つのピークを持ち、その間に緩い吊り尾根を持った細長い山。小浜線の車窓から青葉山を見ていると、同じ山とは思えないほど形を変えていきます。
本コースは、その青葉山の2つの峰を渡る、れっきとした登山コース。中腹までは鬱蒼とした植樹林帯ですが、上部はブナなどが見られる自然林。そして山頂部は低山らしからぬ険しさで、ロープや階段が数ヶ所に現れます。松尾寺から西峰までの往復で済ませるハイカーが多いのに近畿自然歩道は両方の峰を縦走させるのですから、本コースを歩くには心構えが必要です。天候・装備にも要注意。
ただし、苦労する分、素晴らしい展望をこの山はもっています。北方への内浦湾への眺め、東側の三松海岸から大島半島・小浜湾への展望、どちらも素晴らしく、海に臨む山であることを実感させます。一方、南側へは山里の光景。
その東側の山腹に中山寺があり、青葉山登山口となっています。青葉神社はその付近と、さらに東峰に社があります。
西側の山腹には松尾寺。西国三十三所だけあって参拝客が多く、賑やかです。
なお、松尾寺からは車道を伝って下りますが、小浜線に当たる直前に右に屈折して、田園地帯の脇のダート道に入ります。舗装道に戻り、右に岩室稲荷神社の鳥居を見たら、線路を潜って松尾寺駅に至ります。