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(山行年'01)

八ヶ岳やつがたけ

(2,899m)

八ヶ岳
冬の八ヶ岳。甲府盆地の赤坂台総合公園より見る
横岳
横岳
阿弥陀岳
阿弥陀岳

硫黄岳
硫黄岳の火口

八ヶ岳。長野県の中ほどにある山塊。最高峰は赤岳です。

「日本アルプス以外での3,000m近い高度は、日本にあっては貴重な高さ」と、どこかで読んだ覚えがあります。なるほど、もしこの高度が日本アルプスでしか得られなかったのだとしたら、確かに日本の地勢はつまらないなあ、と感じます。北ア・中央ア・南ア連山と八ヶ岳の、日本の真ん中でお互いを引っ張り合っているような構図が日本の地勢に緊張感をもたらしている――

とまで言うのは、言い過ぎかも知れませんが。

赤岳
赤岳展望荘と、赤岳
駒草
中岳付近の砂礫に咲くコマクサ

なにはともあれ、富士山に迫る標高を有していたこの山が打ち砕かれ、八つの峰に裂けて様々な変化と個性を与えられたのは天の配剤と言うものでしょう。登山の魅力が段違いです。(富士山は富士山でまことに「らしい」のですが)

赤岳山頂
赤岳の山頂。あまり広くない

なお、八つの峰があるので八ヶ岳、と言うようですが、その八つの峰がどれかというと諸説あるようです。『日本百名山』(深田久弥)では「西岳・編笠山・権現岳・赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳・峰ノ松目」を挙げています。

もっとも、一般的には長野県と山梨県に跨る広大な山域全体が「八ヶ岳」。

瑞牆山から八ヶ岳
11月中旬。瑞牆山山頂から八ヶ岳を見る。最高峰の赤岳を中心に、左に権現岳と編笠山、右に横岳と硫黄岳・天狗岳と続く





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八ヶ岳から富士山を見よう!

赤岳より南/35mm
赤岳山頂より南方への見晴らし。甲府盆地、そして富士山が一望。f=35mm相当
赤岳から富士山
赤岳山頂から富士山を見る
阿弥陀岳から富士山
阿弥陀岳山頂から富士山を見る

赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳・権現山・西岳・編笠山・三ツ頭からは富士展望があります。

硫黄岳・峰の松目、北八ヶ岳の山々からは富士山は見えません。赤岳の山体に隠されてしまいます。


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八ヶ岳を日帰りで歩こう!

赤岳
赤岳を阿弥陀岳から見る
美濃戸口駐車場
美濃戸口の八ヶ岳山頂前駐車場
美濃戸駐車場
より赤岳に近い美濃戸の有料駐車場

主峰・赤岳を日帰りしたいだけであったら、美濃戸の駐車場に車を置いてベタに文三郎尾根コースを往復。6時間50分・標高差1,200m……ただ、ベタ過ぎて物足りないと感じる人もいるかも知れません。赤岳東麓にも幾つか日帰りピストン登山可能な駐車場があるようですが、詳細は分かりません。

余裕があるなら、美濃戸から阿弥陀岳・赤岳・横岳・硫黄岳の周遊コースを採りたいものです。これでも、10時間に収まります。さすがに登山道はよく整備されています。(冬は分かりませんが)

硫黄岳~赤岳の稜線
8月初旬。中岳付近から、南八ヶ岳中心部の稜線を見る。左から順に、横岳、赤岳。そして、手前の小ピークが中岳
硫黄岳山頂
ケルンがいっぱいある硫黄岳の山頂。平らで広いのものの、火口側は切り立った垂直の崖となっている。ガスの日は注意

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