木曽御嶽エリア ≫

(山行年'05)

御嶽山おんたけさん

(3,067m)

御嶽山
雲海に浮かぶ御嶽山。左から、継母岳・剣ヶ峰・摩利支天山、継子岳の峰が並ぶ。7月下旬早朝、お隣の木曽駒山頂より

木曽の独立峰、御嶽山。標高3,067mは百名山の中では第8位の高峰。

日本各地の数多の御嶽山と区別して、木曽御嶽山、と呼ぶこともあります。れっきとした火山で、山上は幾つもの火口、火山湖が見られます。

そう、この山は活火山です。2014年秋の悲劇は、まだ記憶に新しいところ……


秋の登山道
秋の登山道
仏像
至るところにこのようなものが
御嶽山頂より北ア
剣ヶ峰山頂。手前は二ノ池、背後は乗鞍岳

位置的には、北アルプスの南端と言っても違和感無いところにありますが、北アとは飛騨川、中央アとは木曽川で隔てられています。御嶽山は御嶽山なんだと言うべきでしょう。

信仰の山らしく、登山道のあちこちに数々の史跡が建ち並んでいて、他の3,000m峰とはまた違った独特の雰囲気を醸し出しています。富士山と比較すると、登山道や山上の景色などは明らかに御嶽山の方が変化に富んでいて、歩いていて飽きません。

東京からだと遠いのですが、中京圏からはアプローチしやすい山です。そのため、ハイカーの人気も高く、夏のみならず秋にも大勢のハイカーに登られています……というのがひと昔前。今は未だ、静かな山頂です。

二ノ池
日本で最も高い二ノ池の水面。キラキラ光る
三ノ池
三ノ池。雲を映して





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御嶽山から富士山を見よう!

御嶽山から東南東/50mm
御嶽山・剣ヶ峰から東南東方向の見晴らし。木曽谷そして中央アルプスを越えて見える富士山。f=50mm相当
雲海
東の空。富士山は中央アルプスもろとも雲の中……

八合目より上は森林限界となりますが、富士山との間には中央アルプスが横たわっており、富士の頭が見えてくるのは高度2,800mを超えてきてからとなります。そして、3,000mを超えても富士山は山頂部しか覗きません。中央アルプスの先に、今度は南アルプスが重なって、富士を隠すからです。

――逆に言えば、御嶽山の山頂部では中央アのほとんどの峰と、南アの高峰を眺望可能ということです。もちろん、北アルプスや八ヶ岳、奥秩父などの山々も良く見えています。何しろ、日本で一番西に位置する3,000m峰ですから、眺めのよさは一級品。


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御嶽山を日帰りで歩こう!

日帰りコース所要時間(登り/下り)累積高度登降ピッチ
1. 田ノ原バス停・駐車場~八合目~九合目~王滝頂上~剣ヶ峰山頂
(2,196m)
4時間45分3時間+867m
-4m
+289m/h
1時間45分-495m/h
2. 飯森高原~女人堂~覚明堂~剣ヶ峰山頂
(2,150m)
5時間10分3時間15分+942m
-25m
+290m/h
1時間55分-323m/h
3. 中ノ湯バス停・駐車場~女人堂~覚明堂~剣ヶ峰山頂
(1,826m)
6時間30分4時間5分+1,266m
-25m
+310m/h
2時間25分-524m/h
4. 濁河温泉駐車場~湯の花峠~八合目~飛騨頂上~二ノ池~剣ヶ峰山頂
(1,780m)
9時間25分5時間25分+1,326m
-39m
+245m/h
4時間-332m/h

R4/6/23 噴火警戒レベル1。噴火警戒レベル1、活火山であることに留意

 ■気象庁 火山登山者向け情報 ≫
飯森駅
御岳ロープウェイ飯森高原駅。標高2,150m
中ノ湯駐車場
中ノ湯駐車場。夏秋に木曽福島駅からバスあり
田ノ原ゴンドラ駅
田ノ原駐車場。夏秋に木曽福島駅からバスあり
女人堂
八合目女人堂。黒沢口登山道は秋の紅葉が良い

3,000mを超える高峰ですが、アクセスに恵まれ、日帰りで利用されることが多い山です。特に、田ノ原には巨大な駐車場があり、夏と秋には路線バスも通っています。高度的には七合目に位置し、低山日帰りハイクと同じぐらいの高度差・コースタイムで山頂往復が可能です。また、飯森高原も七合目に位置します。こちらはロープウェイ駅を利用します。

飯森高原の一段下にある中ノ湯は六合目に位置します。樹林帯から登っていけることが特徴。バス停もありますが、便は少なく、日帰りハイクの場合にはマイカー利用前提となるでしょう。

濁河温泉も六合目。駐車場から少し下には濁河温泉バス停があり、夏には木曽福島駅からバスが出ますが1日2便。日帰りには使えません。

他にも、日和田道、開田口登山道、とロングコースがあります。

(ちなみに、御嶽山では一合=標高差300mなので、合目計算は単純明快。コースタイムも一合=1時間程度の設定)

ナナカマド
ナナカマドの鮮烈な紅葉。飯森からの登山道より

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