

岩手県と秋田県の境に広がる高原地帯、八幡平。
従って、1,613mという最高標高地点に到達するということは余り意味がありません。なにしろ駐車場から石畳道を20分ほど歩けばそこに着いてしまうのですから。実際、山頂部にある八幡平アスピーテラインの駐車場には大型観光バスが停まっています。山、というより「風光明媚な」観光地です。
もっとも、私の登った時は台風崩れの低気圧が直撃していたせいか人影はほとんどありませんでした。雨具完全装備の登山者が数名。登山道……では無くほぼ水平の周遊コースなのでピークハントくらいは可能だったのですが、結構強引でした。雨の日の湿原は雰囲気があって良かったのですが……。



八幡平を日帰りで歩こう!
日帰りコース | 所要時間 | (登り/下り) | 累積高度 | 登降ピッチ | |
---|---|---|---|---|---|
1. | 八幡平頂上バス停・八幡平駐車場~見返峠~八幡平山頂 (1,538m) |
45分 | 25分 | +83m -8m | +199m/h |
20分 | -249m/h | ||||
2. | 大深温泉(駐車場)~田代沼~八幡平山頂 (1,150m) |
2時間40分 | 1時間30分 | +465m -2m | +310m/h |
1時間10分 | -399m/h | ||||
2. | 茶臼岳登山口(駐車場)~茶臼岳~黒谷地湿原~源太森~八幡平山頂 (1,360m) |
4時間35分 | 2時間20分 | +399m -146m | +171m/h |
2時間15分 | -177m/h |
活火山であることに留意
■気象庁 火山登山者向け情報 ≫





広大な山頂部を持つ山ですが、東西に八幡平アスピーテラインが貫いているので、山頂へのアクセスは容易です。
山頂直下、秋田・岩手県境に八幡平駐車場があります。ここから八幡平自然探勝路を伝って、山頂まで小一時間で行って、戻ってこれます。もっとも、それだとあまりに物足りない山行になるので、八幡沼をぐるりと一周するコースを追加することになるでしょう。それでも、プラス40分。
――そして恐ろしいことに東京駅朝イチの東北新幹線に飛び乗れば、首都圏から八幡平日帰りも可能。盛岡駅で降車すれば、八幡平頂上バス停まで1時間50分で、そこで3時間半ほどの行動時間が確保できます。移動時間10時間に対して、わりは合いませんが……。
もう少しロングコースが良いなら茶臼岳登山口から、八幡平に「登りたい」のであれば大深温泉からのコースが適当かと思います。