- 日本青松白砂百選の地から敦賀半島をぐるりと跨ぐ道 -
【公式案内】福井県 > 近畿自然歩道 > ルート図(1)敦賀市~美浜町~若狭町
【コ ー ス】敦賀市松島町~縄間~馬背峠~水晶浜~ダイア浜バス停
【距離高度】10.6km、0m-170m-0m
【踏 行 日】2007年3月上旬
近畿自然歩道・日本海沿岸コースの始点は福井県。日本の白砂青松100選にして"日本三大松原"の1つ、気比の松原。
お隣の『気比の松原と芭蕉を偲ぶ道』は中部北陸自然歩道となります。従って、長距離自然歩道的にも要所です。
なお、気比の松原は敦賀駅から2.6kmほどで、歩いても到達可能な場所にあるのでアクセスは比較的容易。どうせなら国道8号沿いの銀河鉄道999のモニュメントを見ながら気比神宮まで歩き、海沿いに気比の松原まで進むのも良いと思います。ついでに、金ヶ崎城跡のある金ヶ崎公園まで足を伸ばしておくのもオススメ。
と、いうのは本コースの見所は、ほぼ出発点の気比の松原の一点だからです。松原の西端がコース始点となり、終点までは全線アスファルトの車道。いちおう前半は、敦賀湾を眺め下ろしながら湾岸沿いを歩きますが、中盤、敦賀半島の東西に跨ぐ馬背峠越えが出来たのは昔の話。現在では、峠の下を1kmほどの馬背峠トンネルが貫き、旧道には通行止めの標識が立っています。このため、展望も無い道を淡々と歩くことになります。後半は浜辺脇の車道歩き。夏場は大勢の海水浴客で賑わうとのこと。全体的に、軽いウォーキングコースです。(でも、馬背峠を通らなくなっても、このコース名は通用するのでしょうか……)
片道1kmほどの寄り道となりますが、縄間から北に進んで常宮神社に立ち寄ってみるのも良いでしょう。こちらには国宝・朝鮮鐘が安置されているそうです。
さらに、お隣の『三方五湖をめぐる道』が美浜から始まりますので、ダイヤ浜バス停からJR美浜駅まではバス利用推奨の「連絡コース」となります。歩いた場合は13.6km。ひたすら海岸線の車道を手繰る行程で、正直、退屈な道です。(だからこそ"連絡コース"なのでしょうが)
気比の松原の西端、敦賀市こどもの国前から出発。まずは井ノ口川に架かる橋を渡ります。
すぐに海と山に挟まれた道に。敦賀半島の西岸を辿る道です。県道の車の通行量はそこそこですが、車道脇に広い歩行スペースが付いているので安全に歩けます。
弁天崎では木々の隙間から夫婦岩(?)が見えます。さらに名子崎を回ると左側が開け、棚田のある里風景になります。名子集落です。
名子海水浴場、ヨットハーバーなどを見ながら、さらに進みます。前方には常に西方ヶ岳が見えています。
平野部に入っていくと、ほどなく縄間の集落となります。
コースは集落の手前で県道33号と同じく左に曲がります。(そちらへは向かわず、海岸線に沿ってさらに1kmほど歩くと常宮神社へ寄り道することが出来ます)
敦賀半島横断の道となります。最初は開けた風景ですが、そのうち山あいに入っていきます。
曲がり角の多い峠越え車道を進んでいきます。次第に高度を得て、背後に敦賀湾の見晴らしが得られるところも。それほどの急勾配は無く、馬背峠に到達します。(※現在、峠越え道は通行止め。直進して馬背峠トンネルを潜ります)
峠からは一転して、山あいの単調な下り。車が結構なスピードで走ってきますので気を遣います。
再び棚田の並ぶ里風景に移り変わると、突然指導標が現われ、左折を指示されます。それに従って馬背川を渡ると、今度は川を右に置きながら細道を下るようになります。車の往来が無い分、平穏。
そして、ついに水晶浜の大駐車場に突き当たります。その先には若狭湾。
県道33号は左折、コースも左折です。ただ、海に出て浜辺歩きをするのも良いでしょう。近くには岩礁もあります。敦賀半島のさらに北方に見えるのは美浜原発。
海沿いを南下していくと、すぐにダイヤ浜です。バス停がそのままコース終点。