- 2つの山上の社寺を繋ぐ里道の、めくるめく田園風景を楽しむ -
【公式案内】岡山県 > 中国自然歩道 > 吉備高原横断ルート:10.木野山神社と祇園寺を訪ねるみち
【距離高度】19.4km、80-500m
【踏 行 日】2011年6月上旬
【撮影機材】OLYMPUS E-5, ZD12-60F2.8-4, ZD50-200F2.8-3.5, Panasonic LUMIX DMC-LX3
木野山神社奥宮。木野山(518m)の山頂部に建つ。トイレあり
本コースは色合い的に、3つの区間に分かれます。
最初は木野山区間。木野山神社~山峠の山道区間です。登山道ですが、木野山神社奥宮への参道にもなっているためか道幅は広く、よく整備されている上、自然林も多いので気持ちよく登れます。序盤には高梁川への見晴らしも。
山上は小広い平地。下山では山の反対側へ向かいます。こちらは、やや道が狭くなりますが状態には問題ありません。野生のサルも見かけました。途中からは緩い勾配のダートの道になりますが、静かで自然の多い道。ただ、見晴らしはほとんど無し。
アマガエル。空から降ってきた
国時地内の田園風景。美しい二次的自然――
次は丘陵地帯の里道区間。高度200~300mの間でアップダウンを繰り返しながら、幾つもの集落を訪れます。まさしく、岡と山のコース。
山峠から地域幹線道に出てしまいますが、右に道標を捉えて左手の細い車道に入ります。――あとは道標多出。井才では瓦屋根の休憩舎も。高原的な雰囲気さえあります。
国時、桐山の棚田風景は見事。
モンキチョウ
家親の田園風景。才峠(さいだわ)の少し北から
家親も棚田光景ですが、こちらには畑も混じります。この谷のコース採りには、やや注意。道標は真っ直ぐを示すだけですが、途中から道なりに右にカーブして、谷を横断して対岸に上がっていく形になります。上がり切ったところが石仏の並ぶ才峠。
道はますます緩くなり、茶屋、和名谷、と繋いで河原地(川原地)へと至ります。鳥居の立つ、祇園寺参道入口です。
天狗大杉。樹齢1,000~1,200年、根回り周囲11.4m
祇園寺。コースは寺の手前の車道で右折
有漢へ下りて行く
最後の区間は祇園山登山。ただ、山頂までは行きませんし、山道は前半だけです。
まずは、丸木階段の続く高度差200mの登り。いったん車道に出てから、祇園寺へ立ち寄ります。とにかく、天狗大杉の巨大さには圧倒されてしまいます。
後半は見所少なめ。車道をただひたすら下っていきます。畑からは棚田風景が復活しますが、国司橋からは国道313号歩きとなってしまいます。大谷で右に折れて、丘を1つショートカットすると有漢が見えてきます。
――ちなみに、木野山駅から有漢市場の間、コース上に飲料自販機は見当たりませんでした。飲物持参は必須!