


九州は大分の火山最高点の中岳は、九州本土の最高地点。もっとも標高は1,800mに僅かに達せず、九州地方最高峰は1,900mを越える屋久島の宮之浦岳に譲ります。(ちなみに、この峰をちゃっかりと九州自然歩道が通っています)
それにしても、ざっと数えて6つもある九重連山の1,700m峰の中で、この地味な中岳が最高峰というのも面白いところです。山域の主峰が一等三角点のある久住山だと、とても収まりが良いのですが。(名前的にも)
ちなみに、「九重」「久住」「くじゅう」と同じ発声を3通りに書き分けるのもこの山域の特徴。広い意味で九重、狭い意味で久住と書くのが決まり事みたいです。


ミヤマキリシマが有名。季節の風物詩となっていて、時事ニュースでも良く目にします。また、峰が連なる連山であることから、登山光景にも変化があります。
一方で火山性ガスの危険があり立ち入り禁止の区域もあります。それほど活発的な火山ではありませんが……。森林限界を超えない高さでありながら素晴らしい展望が得られるのは、火山であることの効用(?)と言えるかも知れません。

九重山を日帰りで歩こう!
日帰りコース | 所要時間 | (登り/下り) | 累積高度 | 登降ピッチ | |
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1. | 牧ノ戸峠駐車場~扇ヶ鼻分岐~久住分れ~御池~中岳山頂 (1,330m) |
3時間30分 | 1時間55分 | +511m -68m | +266m/h |
1時間25分 | -361m/h | ||||
2. | 長者原駐車場~諏蛾守越~北千里浜~久住分れ~御池~中岳山頂 (1,030m) |
4時間50分 | 2時間45分 | +787m -45m | +286m/h |
2時間5分 | -377m/h |
H19/12/1 噴火警戒レベル1、活火山であることに留意
■気象庁 火山登山者向け情報 ≫
日帰りで登られる山です。しかも、大分県の深部にあって鉄道駅からも離れているため、マイカー登山が一般的です。長者原の広い駐車場を利用する登山客が多いと思います。ツツジの季節であるなら、なおさらでしょう。
ただし、山頂までの最短登山口は、さらに300mほど高さを稼いだ牧ノ戸峠となります。ここには駐車場のみならずバス停があって、本数は少ないながらもJR別府駅からの便があります。さらに、この便は別府港が始点――ということで、前日夕方、大阪南港から「さんふらわあ」号に乗って翌日にこの山に登頂する、ということも可能です。本当にこのプランが遂行可能かどうかは分かりませんが……。
