
四国は伊予の国、石鎚山。標高1,982mは、四国のみならず西日本の最高峰。
信仰の山ですが、アクセスの良さもあってハイカーだけに留まらない人気を持っています。最高峰・天狗岳の断崖絶壁に魅せられる人も多いのでしょう――





さて問題は、途中に現われる50m級のクサリ3本、昇るべきか否かですが。
――たしかに傾斜は垂直に近いように感じられますが、なんとこのクサリには三角の足輪が付いています! ということで、少々足場の悪い梯子と同じ感覚、見た目よりは随分と楽です。一般登山道のクサリがクリア出来る方であればチャレンジOKでしょう。物足りない方は足輪使わず、さらに上級者はクサリ使わずで(←これは道具使わなきゃ無理なので無理)。もちろん、それぞれ迂回路が設置されています。クサリを登る方が少数派のように見えました。
登山道は、一般的には(後述する)成就からのコースか、土小屋からのコースかのどちらかが選ばれます。
ただし、霊峰石鎚山に敬意を表し、西之川から徒歩で上がることも可能。その場合、累積標高差は1,700m。ちなみに、登山口が少々分かりにくいので下谷からのショートカットを使って入った方が良いでしょう。登り始めると道は分かりやすいのですが、その代わり変化の無い退屈な人工林の登りが成就まで続きます。辛抱の必要なコースです。



石鎚山を日帰りで歩こう!






具体的な登山方法は、次のどちらかを選ぶことになるでしょう。
もっとも一般的な方法は、広い有料駐車場のある下谷まで、松山自動車道・いよ小松I.C.から車で30分、さらに石鎚登山ロープウェイを利用して標高差1,000mを8分で詰め、成就に下り立った後、山頂まで累積標高差700m・3時間10分で登る方法。石鎚山を正面に置いて登るので「山登り」感があります。
もうひとつの方法は、石鎚スカイライン終点の土小屋まで車で上がってしまう方法。そこはもう山頂まで標高差500m・2時間15分の位置。比較的楽なコースで、ハイキング装備の家族連れが目立ちます。

