剣山エリア ≫

(山行年'04)

剣山つるぎさん

(1,955m)

一ノ森付近から剣山・次郎笈
一ノ森付近からの展望。左に次郎笈(じろうぎゅう)、右に剣山が仲良く並ぶ。4月下旬
枯れ木
一ノ森から北東を見る。谷間に伸びる国道438号
剣神社
剣神社が巨石を背負って建つ

徳島県の剣山。信仰・修験の山。

アクセスに使われるのは見ノ越です。ここからリフトに乗って、下りて、わずか40分ほど歩けば山頂。そのせいか、軽装……というより日常着で上がってくる観光客に山頂は占領されています。

――もちろん、そのくらいの気楽さで登って十分楽しめる山です。山頂部はササの草原になっていて広く、四国の山並の好展望台になっています。また、周辺の食事や土産・休憩宿泊施設などにも、観光地としても風情があるように思います。

もし時間に余裕があれば、次郎笈や一ノ森まで足を延ばすのをお勧めしておきます。「現世最高の良縁を結ぶ」とする剣神社やその脇、「若返りの水」という剣山御神水も立ち寄りスポット。8月上旬であれば、行場付近に咲くキレンゲショウマも見ておきたいところです。

次郎笈から見る剣山山頂
次郎笈から見た剣山山頂。鉄塔が目立つ
一ノ森ヒュッテ
一ノ森直下にある一ノ森ヒュッテ
剣山頂上ヒュッテ
剣山頂上ヒュッテ。雲海荘も建つ
クサリ
行場のクサリ
剣山御神水
日本名水百選の御神水(みしきみず)

修験者の気分を味わいたいなら、ふもとの垢離取(コリトリ)から登ります。前半は登山道に林道が絡むのであまり深山気分は味わえませんが、追分を過ぎると俄然雰囲気が良くなります。一ノ森~剣山~次郎笈の好展望の稜線を歩き、行場のポイントも幾つか巡れば剣山も満喫できるでしょう。

ただし、行場から追分への巻き道は状態が良くないので注意。自然林が挟まり、沢も多くて気分良く歩ける道ではありますが……。






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剣山を日帰りで歩こう!

日帰りコース所要時間(登り/下り)累積高度登降ピッチ
1. 登山リフト西島駅~剣神社~山頂
(1,750m)
1時間10分40分+212m
-7m
+318m/h
30分-424m/h
2. おおぼら橋(駐車場)~ホラ貝の滝~山頂
(1,200m)
4時間40分2時間50分+732m
-23m
+258m/h
1時間50分-399m/h
3. 垢離取(駐車場)~龍光寺~剣山本宮社~追分~一ノ森~山頂
(760m)
7時間50分4時間40分+1,290m
-95m
+276m/h
3時間10分-407m/h
登山リフト西島駅
登山リフト西島駅。営業は4月中旬~11月末
剣山リフト乗場
剣山リフト乗場。国道438号の見ノ越にある
垢離取(コリトリ)
垢離取(コリトリ)。側に5台ほどの駐車スペース
剣山リフト
剣山リフト。標高差330mを15分で結ぶ
追分
追分。一ノ森と行場方面の分岐
龍光寺
剣山龍光寺。冨士ノ池登山口がある

登山シーズン中にはJR徳島線・貞光駅からリフト駅のある見ノ越まで登山臨時バスが出ています。運行本数は極めて少ないので自由度はありませんが、この便に合わせることが出来れば鉄道駅からの日帰り登山が可能です。つるぎ町のWebサイトから剣山登山バスを検索してください。

マイカーが使えるとなると選択肢は広がります。もっとも、見ノ越までは北からと東からの車道がありますが、どちらを採るにしても結構な峠道なのでアプローチは大変。まあ、徳島県の最深部ですから、いた仕方なしでしょう。逆に見ノ越に到達してしまえば、2時間で山頂まで行って帰って来られる、という手軽さ。リフトを使わなくても2時間35分で往復できます。

それ以外はマイナーなコースとなります。コリトリからは高度差1,200m、日帰りにはやや厳しいコース。途上の龍光寺に駐車場があり、そこまで林道が伸びてはいますが、道の状態は悪いという情報も。


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